ホームランを打ってもベースを踏み忘れたらアウトに!?〜野球の珍しいルール〜

野球歴はかれこれ38年くらいになりますが、いまだによく分かっていない、あるいは覚えてもすぐに忘れてしまうルールがあります。

細かいルールがいろいろとある野球のルールのなかで、先日話題になっていたのが「ホームランを打ったときにベースを踏み忘れてしまった」というケースです。

ホームランを打ってベースを踏み忘れたら?

ホームランを打ってダイヤモンドを1周するときにベースを踏み忘れたらどうなるか?

ルールでは「アウト」になってしまいます。

せっかくホームランを打ったのにベースを踏み忘れてしまうなんて冗談のような話です。

ですが、ホームランに限らず、ベースの踏み忘れというのは、忘れた頃にプロ野球の世界でも起こる珍プレーです。

つい先日、オリックスの新外国人選手のマレーロ選手がホームベースを踏み忘れたためにアウトになってしまいました。

記念すべき来日1号だったはずなのですが、幻となってしまいました(その翌日にしっかりと打ち直したのはお見事ですね)。

有名なところでは、長嶋茂雄さんもルーキーの年(1958年)に1塁ベースを踏み忘れてアウトになっています。

アウトのなり方にもいろいろな種類が?

「ベースを踏み忘れたらアウト」というのは、比較的多くの人が知っているかもしれません。

嶋さんのおかげ(?)でしょうかね。

ところが、少し細かく見てみると「アウト」にもいろいろな種類があることが分かります。

野球には4つのベースがありますが、どのベースを踏み忘れたかによって、どこでアウトになるのかが異なるのです。

簡単に言えば、踏み忘れたベースのところでアウトということになります。

・1塁ベースを踏み忘れたら1塁ベースでアウト
・2塁ベースを踏み忘れたら2塁ベースでアウト
といった感じです。

つまり、踏み忘れたベースの1つ手前のベースには達していたと見なされるわけです。

前述のマレーロ選手の場合、ホームベースを踏み忘れてアウトになりました。
ホームベースは4つめですから、1つ手前の3塁ベースには達していたことが認められます。

ということで、記録上は3塁打ということになったのでした。

同じように3塁ベースを踏み忘れたら2塁打、2塁ベースを踏み忘れたらシングルヒットということになりますね。

では、1つめのベースである1塁ベースを踏み忘れてしまった長嶋さんの場合はどうなったでしょうか。

その手前にはベースがありませんので、到達が認められるベースが存在しないわけです。

結局、記録上はピッチャーゴロとなってしまいました。

このようなケースの前例がなく、記録員の方は迷った末に「ピッチャーゴロ」を選んだという記事をどこかで読んだ記憶があります。

この前例のおかげで、今では「ピッチャーゴロ」で記録されるようになっているようですね。

同じアウトでも大きな違い

マレーロ選手と長嶋さんは、二人とも
「ホームランを打ったけどベースを踏み忘れたのでアウト」
というのは同じです。

ところが、踏み忘れたベースが1塁ベースかホームベースかで記録が変わることになります。

・マレーロ選手:ホームベース踏み忘れで記録は3塁打(打率は上がる)
・長嶋さん:1塁ベース踏み忘れで記録はピッチャーゴロ(打率は下がる)

ヒット1本のこととはいえ、大きな違いですね。

また、今回は割愛しますが、ホームランを打った場合にランナーがベースを踏み忘れてしまうというケースもありますし、ホームラン以外でもベースの踏み忘れというのは起こり得ます。

その場合には
・誰が(バッターか、ランナーか)
・どこで(どのベースを踏み忘れたか)
・アウトカウント
などによって、記録が変わってきますので、やはりどんな状況かによって大きな違いがうまれます。

文章にすると書きにくくて、分かりにくいものになってしまいそうですので、これ以上はとりあえずやめておきます。

もしも気が向けばまた整理してみたいとは思っていますが。

きちんとした野球から遠ざかると、ルールをしっかりと確認する機会も減ってしまいますが、あまり見慣れないルールなどを見かけたときには、いろいろと確認してみるのも面白いかもしれませんね。


【編集後記】

昨日、ロッテ2軍球場の横を歩いていたら、千葉ロッテマリーンズの大嶺投手とすれ違いました。とにかく身体が大きくて厚くて、ビックリ。
「あの身体で150キロ近いボールを投げられたら打てないな。」と、そんな場面がくるはずがないのに勝手に想像(妄想?)してしまいました。。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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