決断が速い人と遅い人と決断しない人〜自分なりの基準を作ることが有効〜

仕事でもプライベートでも、いろいろな方とお話ししていると、決断が速い人、遅い人、はたまた決断しない人(!?)まで、個性があって面白いなぁと感じています。

「決断」に関して新入社員の頃に上司に言われた言葉

「決断」について考えるときに思い出すのが、新入社員のころに当時の上司から言われた言葉です。

あるとき、出張の日程を決めなければならなかったのですが、他に複数の未確定の予定があったため、それが確定するのを待ってから出張の日程を決めようと考えていました。

ところが未確定の予定がなかなか確定せず、それに引っ張られて出張の日程も決められずにいました。

そのときに言われたのが、次のようなことでした。

・決めるべきときには、「エイヤー」でもとにかく決めてしまうべき。
・100点満点の決断なんてないし、時間をかけても結論は変わらない(ことが多い)。
・どうしても問題になるようであれば、そのときに考えるしかない。

ポイントは「決断すべきタイミングでは、ある程度割り切ってしっかりと決断すること」でした。

100点満点を目指したり、最悪のケースばかりを考えていたらいつまでも決断できないということをズバリ教えられたのでした。

決断が速い人

もともと優柔不断気味な自分の場合、決断が速い人というのは素晴らしいなと感じています。

・時間をかけて検討してもらうつもりで話していたら、その場ですぐに結論が出てしまう。
・周囲がちょっと拙速では?と思うようなタイミングでも、グイグイ進んでしまう。
・そのかわり、ちょっと違うと思ったら躊躇せずにすぐに軌道修正できる。
などなど。

周囲が「しっかり検討しなくて大丈夫?」と心配になってしまうくらいのスピード感だったりします。

で、このような人は、仕事だけでなくプライベートでも決断が速いのではないかと思います。

例えば、ゴルフクラブでもPCでも、買うと決めたらスパッと買い、合わないと思ったらスパッと買い換えてしまう、など。

単に「羨ましい」という気持ちもありますが!?、やはり素晴らしい決断力だなと感じることが多いです。

決断が遅い人/決断しない人

一方で、なかなか決断しなかったり、とうとう決断しないまま終わってしまう、という人もいます。

仕事であれプライベートであれ、
・交渉したり相談したりしていても、なかなか話が進まない。
・結論が「NO」ならそれでも良いのに、「YES」「NO」のどちらの結論も出ない。
・結論が出せない理由がいまいち理解できない。
という相手と対峙した経験がある方は多いのではないでしょうか。

決断が遅い相手と数ヶ月に渡って交渉してきて埒があかず、その上司(決断が速い人)と話したら一瞬で結論が出る、ということも決して珍しいことではありませんね。。。

仕事をする上では慎重さも大切ですが、あまりにも決断が遅いと相手に与える印象は悪くなってしまいます。

またプライベートでも
・◯◯を買おうと思ってるんだけど、△△が気になって悩んでるんだよね。
・買うにはXXが問題なんだよね。
というような同じ会話を数ヶ月に渡って聞いたりしていると、悩むことを楽しんでいるだけで決断しようとしてないんだろうなぁと感じたりもします。

結局決断しないまま時間が過ぎてしまい、うやむやのまま終わってしまうということもあるでしょう。

速く決断するために基準をつくる

速く決断するためには、自分なりに基準を作っておくことが有効ではないかと考えています。

自分で意識しているのは、例えば次のような基準です(完全に割り切れるものでもありませんが)。

金額基準

(具体例)
買うかどうか迷った場合、価格が◯万円以内なら購入する。
会員になるかどうか迷った場合、年間◯万円以内の会費なら入会する。

性質基準

(具体例)
ゴルフに関する支出なら即決する。
少しでも面白そうな本があればとりあえず買う。

時間が経ったら結論が変わる可能性基準

金額基準や性質基準で決められなかった場合

時間経ったら結論が変わる可能性があるかどうか?

という基準でも判断します。

内容によりますが、悩んだところで絶対に結論が変わらないのであればその場で決めたほうが良いでしょうし、変わる可能性がありそうなら、少し時間を取って悩んでみても良いかもしれません。

後悔予想基準

仮にその場で結論を出して失敗した場合に、後悔の大きさがどれくらいかで判断する基準です。

例えば、物品を購入するかどうか迷った場合、もしも買って失敗したとしてもたいして後悔しないだろうと思えるものであれば即決で購入すればいいですし、失敗したらかなりダメージが大きいと感じるのであれば、慎重に考えたほうが良いかもしれません。

これらの基準は特に優先順位があるわけではなく、都度、優先順位を付けながら検討するしかないのかなと感じています。

いつもなかなか決断できないという場合には、何か自分なりの基準を設けて、半ば自動的に決断してしまうような仕組みを作ってしまうというのもアリではないでしょうか。

ちなみに「決断を先送りする」と決めることも、ある意味、1つの決断ではありますね。。。


【編集後記】

昨日のテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で埼玉県の定番料理として「冷や汁そうめん」が紹介されていました。
埼玉県で生まれ育って現在43歳。初めてこの食べ物の存在を知りました!?
(24歳で宮崎県に赴任したときに、初めて「冷や汁」を知ったくらいで。。。)

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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