「社員は辞めていくもの」と考えるくらいがちょうど良い!?〜愛社精神に関するギャップは埋まらない〜

定年退職まで1社だけに勤める人、複数の会社に勤める人、会社員を辞めて独立する人など、キャリアにはいろいろあります。

何が良いか悪いかということではなく、経営者としては「社員は辞めるもの」と考えるくらいがちょうど良いのではないかと思っています。

愛社精神に関するギャップ

経営者であれば、当然自分の会社には責任があります。
(会社の継続・発展、従業員の雇用など。)

人生をかけて、取り組んでいるわけですから、大切に思う気持ちは誰よりも強いはずです。

「会社を大切に思う気持ち」をざっくりと「愛社精神」と呼ぶとするならば、誰よりも経営者の「愛社精神」が一番強いということになるでしょう。

そう考えると、従業員が持つ愛社精神とはギャップがあるのは仕方ないことです。

会社からお金さえもらえればOK、などと考えている従業員がいるとしたら、ギャップが埋まらないのは当然です。

プロの会社員であれば良いという考え

私自身、いつか独立してやっていこうと決めてからは、「形が見えない・よく分からない愛社精神」のようなものを、あえて考えないようにしてきました。

一言で言えば、「プロの会社員として会社に貢献したら良いでしょ!」という考え方を持って仕事をしていたということです。

社内で円滑に業務を進めることは大切ですが、そのために社内コミュニケーション(飲みニケーション、社内交流など)に力を入れる(入れ過ぎる)のは、なんとなく違うような気がしていました。

ただ、このような考え方は、分かってもらえる方には良いのですが、そうではない方にはなかなか理解してもらえないかもしれません。

普段どれだけきっちりと仕事をしていたとしても、「愛社精神がない」と言われたこともありました。

きちんと仕事をして会社に貢献したほうが、よほど愛社精神があるのではないかと思いますが、どっぷりと組織に浸かろうとしない様子に「愛社精神がない」と感じられたのだと想像しています。

このようなことも、見方によっては愛社精神のギャップと言えるかもしれません。

社員は辞めていくもの!?

経営者の立場から見た場合、「社員は辞めていくもの」というくらいの感覚を持つことが大切なのではないかと考えています。

前述したように、そもそも会社に対する思いも違いますし、働く動機も人それぞれです。

ただし、もしも辞められたら困る幹部などであれば、
「辞められないようにするには何が必要か?」
はしっかりとおさえておく必要があります。

その上で、
・譲歩可能なのかどうかを検討しつつ
・辞められても困らないような体制作りを並行して進めておく
ということも必要になるのではないでしょうか。

たまに見かけるのが、

経営者:良い会社だから、無理を言ったり、待遇を悪くしても辞めないだろうと信じている。
従業員:(ドライに割り切っていて)それなら他の道を探せば良いと腹をくくっている。

というようなケースです。

辞められてからそのギャップに気づいても手遅れです。

自社が良い会社だと考えている経営者・会社ほど、そこに過信がないかを冷静に見極める必要がありそうです。

根拠のない“後出しジャンケン的”値下げ要求〜自分がされたらイヤなことはやらない〜
「自分がされたらイヤなことは他人にしないようにしましょう」というのは、小学生のころからさんざん言われてきたことです。 自分がされたらイヤな...

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【編集後記】

「ロカボ」という言葉を初めて知りました。「緩やかな糖質制限」を指すのだとか。
糖質制限している人でも食べられるメニューを用意している飲食店が増えているようですね。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

新宿日向や

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