言葉は取り消すことができない~社会人2年目に言われた言葉を今も忘れないようにしています

「言葉は取り消すことができないから注意したほうが良い。」
これは、社会人2年目に営業部に配属されて少ししてから、当時の上司に言われた言葉です

きっかけはお客様との電話でのやり取り

当時営業していたのは、住宅用の建材で、建材店や住宅会社が直接/間接のお客様でした。

その中の1社に、年配でクセのある(と言われていた)現場責任者の方がいました。

「担当するのはかなり大変だよ。」とは聞かされていたので、覚悟はしていたのですが。

担当してから数ヶ月後、電話でかなりの無理難題を要求されました。

営業として出来る限りのことはすべきとは思っていたものの、どう考えても物理的に不可能な要求です。

若かったこともあり「話せばきっと分かってもらえる」と考え、何度も説明しましたが、まったく納得してもらえません。

まだまだ未熟だった自分はイライラしながら会話を続け、最後には一方的に近い状態で電話を終わらせてしまいました。

その時に、横で仕事をしていた上司から言われたのが冒頭の言葉です。

もしかするとお説教モードで言われていたら、すんなりと受け入れることが出来なかったかもしれません。

しかしその時は、ボソッと言い聞かせるように言われた一言にハッと目が覚めました

「マズイ」と思っても当然、そのお客様との対応をやり直すことは出来ません

友達であれば「ごめん」で済みますが、お客様であればそうはいきません。

幸い、その方とはその後も普通にコミュニケーションを取ることが出来たのは、ラッキーだったとしか言いようがありません。

今だったらどうするか

もし今だったらどう対応していたか、考えることがあります。

年齢を重ねたこともあり、今だったら相手の方の
「自分が悪いのは分かっているが、とにかく今の問題を解決しなければならない」
という、やり場のない焦りや苛立ちはよく分かります。

その意味では、相手の気持ちをもう少し考えて、違った対応(言葉、行動)が出来たかもしれません。

言葉で表すと薄っぺらいですが、それでも本当の意味で
相手の困っていることを理解し、自分に何が出来るかを考える。」

ということに尽きるのではないか、と思っています。

ビジネスだけでなく家族や友人との間でも同じ

あれから20年近く経ちますが、いまでも「言葉は取り消せない」ということを忘れないように意識しているつもりです。

もちろんあとから「しまった」と思うことが無いわけではありませんが、気を付けているだけまだマシなのではないかと感じています。

ついつい余計な一言を言ってしまうという自覚がある方「言葉は取り消せない」と意識して言葉を選ぶだけでも、後悔する回数を減らすことができるのではないでしょうか(かなり自分に言い聞かせていますが)。

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【編集後記】

先週金曜日の会食には、税理士法人に転職して多忙を極めている知人(税理士試験の同期合格者)が終了間際に合流してくれました。かなり忙しいようで大変だなと思いつつ、自分にはできない(受け入れられない)世界だなと感じました。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

freee
磯丸水産 神田北口店

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