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節税とお金を会社に残すことの優先順位は?どちらを優先するかは経営者次第!

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いかに支払う税金を減らすことができるか?は誰でも気になるところです。

ただし、節税にばかり意識が向いているとちょっと違う方向に進んでしまう可能性もありますので注意が必要です。

余計な税金を支払わないために

会社を経営していると、いかに余計な支出をしないか?を考えることが当然です。

支出のなかには、当然、税金も含まれますので、

いかに余計な税金を支払わないようにするか?

に意識が向くのも当然です。

とは言え、「支払う税金を減らす」ことばかりに意識が向いてしまうと、あまり好ましくない状況に陥ることもありますので、注意が必要です。

過度な節税/行き過ぎた節税はダメ

「税金を減らそう」「節税しよう」という意識は大切だと思います。

ただし、「過度」だったり「行き過ぎ」はNGです。

何をもって「過度」と判断するかは難しいところですが、

・普通だったらやらないことを節税のためにやってしまう。
・普通だったらやらない取引でも、節税のために取引する。

といった感じで、「節税」のために「普通では考えられないこと」をすると、
それは「過度な」とみなされてしまう可能性があります。

その取引に「経済合理性があるかどうか?」という表現が使われたりしています。

税法上の規定からすると「OK」でも、節税目的で経済合理性がない取引や処理をしてしまうと、税務上も「NG」とされてしまうこともあるのです。

お金を払って節税する!?

また、「節税=納付する税金の額を小さくする」を最優先に考えるあまり、
「納付する税金は小さくなったが、お金もたくさん出ていった」
なんてことになってしまうこともあります。

税金計算上の経費を増やすために
・交際費をたくさん使う
・余計なものをバンバン買う
・必要以上に保険をかける
などなど。

経費が増えることで「納付する税額」は減りますが、その分、会社のお金も減っています。

場合によっては、節税せずに税金を払っていたほうが、会社にお金が多く残っていたはず、ということもあり得ます。

必要なものにお金をつかうのは良いと思いますが、節税のためが主目的であれば、その効果を冷静に判断する必要があります。

何を優先するか?

いろいろな会社の財務諸表を見ていると、
・節税のための対策はバッチリ(十分過ぎるほど・・・)
ただし
・資金繰りは決して楽ではない
・借入金負担が結構重い
という状態の会社を目にすることがあります。

本来であれば、
・税金を払って手元に残ったお金で借入金を返済したほうが良いのでは?
・日々の資金繰りをもう少し楽にしたほうが良いのでは?
なんて感じることもあります。

もちろん、金利が異常に低い現状では、借入金は急いで返さずに借りたままで、それを事業に投資したほうがプラスになる、という考え方もあるでしょう。

どちらが良いかは一概に言うことはできず、何を優先するか次第かなと思っています。

経営者が将来どこを目指しているか?

・何を優先するか?
・「節税」と「お金を会社に残すこと」のどちらを優先するか?
については、経営者自身が将来どこを目指しているか?次第で考えれば良いと考えています。

「出来るだけ早く借入金を返して身軽になりたい!」
が最優先なら、税金を払った上で、会社にお金を残してそれを返済にあてるべきでしょう。

「金利が低い今だからこそ、借入金は返さずに他のものに投資したい!」
が最優先なら、やはり税金を払った上で会社にお金を残し、それを投資に回すべきでしょう。

「とにかく納税額が減れば満足」なんてことであれば、とにかく余分な経費を使いまくれば納税額が減るかもしれません。

経営者自身が会社を
・「強い会社」にしていきたい、お金を残していきたい
と考えているのか、
とりあえず「自分の代で終わりにしよう」
と考えているのか、」でも変わってきます。

このようにお金の問題を考えるときには、まずは経営者自身が
「将来どこを目指しているのか?」
をはっきりさせるところから始めるのが良いかと思います。

会社を継続させるならまずは税金を払える会社に。節税はそのあとからでも。

節税と納税はどちらを重視すべきか?すべては目標とタイミング次第。でも無意味な納税は論外です。


【編集後記】

年内の稼働日がいよいよ少なくなってきました。
年末年始の時間をあてにせず、年内にやるべきことはきっちりと終わらせるつもりで取り掛からなければと思っています。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

如水会館 橋畔亭
都内から初めてのルートで帰宅