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職場での「伝言ゲーム」を避けるために気をつけたほうがよいこと。

「伝言ゲーム」はゲームとしては面白いと思います。
ただし、職場などでは大切なメッセージが「伝言ゲーム」状態できちんと伝わらない、ということは避けなければいけません。

伝言ゲーム

伝言ゲームは見ている分には面白いゲームだと思います。

念のため、伝言ゲームとは
何人かのグループを作り、そのグループのなかでいかに情報が正しく伝わらないか?
を見て楽しむゲームです。

例えば、Aさん〜Eさんの5人がチームとなり、
・最初にAさんにメッセージが伝えられる(他の人は聞こえない)
・AさんがBさんにその内容を伝える
・その後、Bさん=>Cさん=>Dさん=>Eさんと同じように伝える
で、Eさんが聞いたメッセージと最初のメッセージがどれくらい違っているか確認して楽しむというものです。

短い単語や文だと面白くないですが、数十文字の文になったりすると、結構難易度が上がるのではないかと思います。

誰のところでどんな風に変わったの?
なんてことをあとから検証してみるのも面白いのかなと。

職場では伝言ゲームは避けたい

このように、伝言ゲームはゲームとしては楽しいのですが、職場では避けたいところです。

大切な仕事のメッセージが、伝言ゲームのようにいろいろな人を介すことによって、
・当初の発言内容が変わる
・ニュアンスが正確に伝わらない
・肝心なことが伝わっていない
なんてことになったら困りますね。

これが単なる「業務上の伝言」であれば、まだ傷は浅いかもしれません。

一方、もしもガッツリと仕事に関する部分だとちょっと厳しいです。

以前こんなことがありました。

とある部署にて
・先輩Aさん(広い視野で物事を見られる人で優秀、周囲の信頼も厚い)
・後輩Bさん(真面目、ただし融通がきかない)
という2人がいて、Aさんが退職するにあたりBさんに引き継ぎをすることになりました。

Aさんの仕事ぶりを見ていた真面目なBさんは、Aさんと同じような対応をしようと頑張っていました。

その部署は、いろいろな部署との調整をすることが必要な部署でしたが、残念ながら、Bさんに対する周囲からの評判は芳しくないものでした。
・ぜんぜんこちらの要望を聞いてくれない
・融通がきかない
・一緒に仕事をやりにくい
などなど。

問題は
・BさんがAさんの仕事振りの表面だけを見ていた
・引き継ぎ書の文面、言葉を表面的に捉えただけだった
ということでした。

ある事象が発生したときに、どんな対応がベストか?はそのときによって異なるでしょう。

たとえば、商品を間違えて発送してしまった場合、
・すぐに代わりのもの(正しいもの)を手配する
・すぐにお金を返す
・改善策を提示する
・お詫びに行く
これらのうち、どれがベストかはケースバイケースです。

相手の状況、希望が分からないからです。

こんなときに、引き継ぎ書に
「誤発送したときに代わりのものを手配せずにお金を返した。」
と書かれていたからといって、なんの調整もしないまま
「今回もお金を返します」
でよいとは限りません。

いろいろな背景、相手の状況、こちらの状況などを踏まえながら判断していくことが求められているわけです。

このような判断が必要にもかかわらず、表面的な部分に目が行きがちなBさんには難しかったということです。

さらに、もしもこのBさんが辞めるとき、Cさんに引き継ぐ内容がどうなるかといえば、表面的にしか引き継げない可能性が高いのではないかと思います。
自分が気づけていないことは伝えられませんので。

結果として、
情報や考え方などの大切なことも「人を介すほど正確さが失われていく」
可能性があるということを認識しておく必要があるのだろうと感じています。

で、これって伝言ゲームに似ているなと思ったわけです。

伝言ゲームを避けるために気をつけたほうがよいこと

このような伝言ゲームは、結構、普通に存在しているような気がします。

例えば新しく入社してきた人に、何かを教える場合
・AはBだからCですよ。
・AはCですよ。
の2つでは、絶対に「Bだから」が入っているほうが理解しやすいはずです。

ただ
・伝え手側にそのような意識がない
・伝え手が伝言ゲームの被害者で、伝えるだけの知識/スキルが不足している
と「AはCですよ」で終わってしまう可能性が高いのかなと。

で、このような伝言ゲームを避けるために出来ることというと、まずは
・伝言ゲームが起こりうることを認識すること
であり、
・伝え手に対する教育も行う
・「伝える」スキルについても見極める
ことが必要になってくると思います。

少なくとも、何かを伝えるときには、結論や方法だけでなく「本質的な考え方」までを伝える必要があり、「相手が自分で判断できる」ようになることを1つの目安・基準とするとよいのではないかと考えています。


【編集後記】

週末に食べた生牡蠣(と思われる)にアタってしまったらしく、昨日は39度くらいまで発熱、1日ダウンしていました。
症状はそれほどひどくはないものの、食欲が一切湧いてこない状況が続いています。
1日分のブログはどこかで取り戻せればと。。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

ドデカミンストロング