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NOとは言えない組織人〜 「個」 VS 「組織」 〜

3dman_eu / Pixabay

最近も企業による不正のニュースが話題になっています。
このような不正がなくならない組織やそこで働く人っていったいどうなんだろう?と考えてみました。

企業を取り巻く不正いろいろ

企業を取り巻くいろいろな不正がニュースになっています。

・資格が必要な仕事を資格がない人がやってきた。
・長期間、自社のデータを改ざんしてきた。
・偽りの広告。
などなど。

また、不正会計(粉飾決算)などのニュースも、ちょこちょこ耳にしているような気がします。

大企業が不正をするとニュースになりますし、しばらくはテレビや新聞でも取り上げられますが、いつの間にか忘れられていきます。

そしてしばらくたつと、またどこかの企業が何かをやらかしていたことがバレてしまうということの繰り返しです。

NOと言えない組織人!?

不正のニュースを聞くと

・なぜ、明らかにマズイことや問題があることをやってしまうんだろうか?
・不正はいつかはバレるし、そのときに大問題になるとは思わないんだろうか?

と思う人も多いと思います。

私も第三者の立場からは同じように感じます。

一方で、自分がもしも当事者だったらどうでしょうか?

・不正をするなんて間違っている!
・おかしいことはおかしいと突っぱねるべきだ!
と言うことは簡単でしょう。

でも、実際には当事者ではないから、そんなことが言えるのかもしれません

少なくとも、それがマズイことだと分かっている人の全員が突っぱねることができるかといえば、それはないでしょう。

良いか悪いかは別として、組織の中で仕事をしていてその後もその組織で仕事をしていくのであれば、組織が決めたことや上司が決めたことに面と向かって異議を唱えるのは勇気がいります。

ニュースに出てくるような大企業であれば、そこで働く人たちは、ある側面では優秀な人が多いはずです(少なくとも、一般的に言われる学歴などでは)。

そんな人たちが物事の善悪を判断できないはずもありませんから、「悪い」と分かっていても止めさせられなかった、異議を唱えることができなかった、のでしょう。

組織人としてNOと言えなかった(言わなかった)ということになります。

「個」 < 「組織」である限り・・・

自分自身のことを振り返ると、組織の論理で「自分では納得できないこと、おかしいと思うこと」をやらざるを得なかったことがあります。

合法か非合法かはさておき、少なくともビジネス上のモラルという点ではアウト、という対応をさせられたこともありました(特に若いころ・・・)。

それをやらざるを得なかった理由の1つは、当時は今以上に会社、組織の存在が大きかったということがあったような気がします。

当時は、新卒で大企業に入社するのが目標、その中で勤め続けることが立派、という時代でした。

だからこそ社員はその組織で働き続けるためにも、

「個」 < 「組織・会社」

という優先順位を求められ、組織自体がこのような価値観で動いていたのだと感じています。

従順な羊たちは、右も左もそのような人たちに囲まれたら、いつのまにか「これでいいんだ」と思うようになってしまうのでしょう。

「個」が「組織」の決定に絶対服従的な組織であるならば、不正などがあってもなかなか表には現れないかもしれません。

ちなみに自分のなかで切り替わったのは、自分の価値観が

「個」 > 「組織・会社」

になったときでした。

ただ、「個」を優先して、「組織」を無視して良いということではありません。

組織人である以上、自分とは違う考え方でも、受け入れるべきところは受け入れる必要があります。

ただし、少なくとも「不正」「モラルとしてNG」など、そこだけは譲れないという部分に対しては「NO」とはっきり言えるということです。

あるいは、「NO」とははっきり言えなくても、少なくとも「自分としては受け入れない」という態度を貫くということでもOKでしょう。

なお、独立して組織から離れると自分がすべてを判断できるということが大きなメリットです。

「個(自分)」 < 「組織(他社・相手)」

を強制されるようなことがあれば、その関係がいつまでも続くことはありませんので。


【編集後記】

週末のゴルフはやはり悪天候が予想されるため、中止となってしまいました。
残念ですが、来週に向けて完治していない腰をしっかりと養生したいと思います。
それにしても、歳をとったせいかどうか、昔と比べて完治するまでの時間がかかるようになってきた気がしています。

【昨日の1日1新】
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