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売上と経費と利益の関係。売上から差し引くのは経費か利益か。

Alexas_Fotos / Pixabay

会社での損益情報を見るときの売上と経費と利益の関係。

売上から差し引くのが経費なのか利益なのか、発想としては面白いかな、という考え方にふれる機会がありました。

売上と経費と利益の関係

面白い発想だなと感じたのは、プロフィットファーストという考え方です。

通常、売上と経費と利益の関係は次の算式で表されます。

売上 ー 経費 = 利益

この算式に違和感を覚える人はあまりいないと思います。

一方、このプロフィットファーストというのは、

売上 ー 利益 = 経費

という算式で考えるということです。

プロフィットファーストという文字通り、まずは「プロフィット=利益」を第一に考えます。

つまり、売上から経費を差し引いて「最後に残ったのが利益」

と考えるのではなく、

売上から必要な利益を差し引いて「最後に残ったのが使える経費」

という発想です。

当たり前といえば当たり前の発想ではありますが、あらためて算式にしてみると、受ける印象も少し違うのではないかと感じています。

現金(キャッシュ)を管理するということ

下にリンクを貼っているのが、このプロフィットファーストについて書かれている本です。

合う合わないなど、相性や好みも分かれますので、「読んだ方が良い」とオススメするわけではありませんが、ご参考まで、ということで。


で、利益とか経費というと、損益計算書などの損益情報の話かと思いがちですが、この本では、いかにお金を残すか?に着目しています。

銀行口座を複数作って、用途別に使い分けて現金を管理する、などなど。

その運用にあたって、「どれくらい利益を確保するのか」をしっかりと決めておくことで、使うことができる経費も見えてくるということです。

・売上が増えてきた
・なんとなく口座にある現金が増えてきた
・経費など少し多めに使ってもいい気がして使ってしまう
・1年を締めてみたら思ったほど利益や現金が残らなかった
このような流れ、なんとなく経費を余計に使ってしまうような感覚、を抑えるのには有効かと思います。

以前にも書いたことがありますが、会社、経営者が最後に頼れるのはお金(キャッシュ)です。

・税金を払ったうえでどれだけのお金を手元に残すことができるか。
・そのためにどれくらいの経費まで使うことができるのか。

このような視点をしっかりと持つことができるかどうかが、5年、10年というスパンで見たときに大きな差となってくるのではないかと考えています。

もちろん、必要な投資、必要な節税をしっかりとしていくことは当然のことではありますが。

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家計で考えると分かりやすい!?まずは発想だけでも

この考え方は家計で考えると分かりやすいと思います。

毎月の手取り額から必要なお金を使って残ったお金を貯金する。

この方法ではお金が貯まらないということはもう定説ですね。

たとえば住宅ローンがある人は、手取り額から住宅ローンを差し引いた金額しか使うことができませんので、使えるお金からは除外するでしょう。

また、手取り額が増えたからといって、余計な出費、無駄な出費を増やしていては、手元に残るお金が増えないのも当然です。

そうなると、いざ緊急事態でお金が必要になったときに口座に思ったほどお金が残っていない可能性もあります。

それを防ぐために、家計でも
・住宅ローン(あれば)
・家賃
・教育費
・貯蓄
など、必ず必要になるお金は確保したうえで、残りのお金を生活費(食費、遊興費など)に充てているはずです。

これと同じことをシンプルに会社でもやるということです。

会社の場合、将来のさまざまなリスクにも備えるのに一番重要なのが「お金」です。

しかも、手元に残る「お金」ですので、税金を払った後のお金ということになります。

借入金の返済原資も、この「お金」です。

前述の算式は、「売上 ー 利益 = 経費」ですが、すべてを「お金」で考えると分かりやすいと思います。

まずは「手元にいくらのお金を残したいか。」から発想してみると、今までとは違った損益情報や思わぬ経費の無駄遣い(?)などが見えてくるかもしれません。


【編集後記】

GWに突入してからの3日間は、セミナー受講、ゴルフ、ゴルフ、と充実した(?)時間を過ごすことができました。
ゴルフは反省点が多いのですが、季節としては今の時期が最高ですね。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

セミナー受講場所
北海道八雲町 浜松町店