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社会人で最初に叩き込まれたことは「KY」〜「空気が読めない」ではありません〜

Hans / Pixabay

先週末、とある場所の駐車場で待機中に、社会人になって最初に叩き込まれた「KY」を思い出す場面に出くわしました。

「KY」とは?

「KY」といえば、今では少し前に流行った「空気が読めない」が有名かもしれません。

私が社会人になって叩き込まれたのは、「空気が読めない」ではなく「KY=危険予知」でした。

製造業の会社でしたので、「工場では作業中のケガ(労働災害)をいかに減らすか?」ということが大きな課題になっていました。

当時、私のように営業に出ることが決まっている社員にも工場実習が義務付けられていて、工場に配属されてすぐに「安全」への意識を徹底的に植えつけられました。

冗談のような話ですが、工場に着任して間も無く、安全に関する研修を受けるというまさにその時間に労働災害が発生してしまい、研修が延期されるという忘れられない出来事がありました(命には別状ありませんでしたが、かなりの重傷だったようです)。

ケガをしようと思ってケガをする人なんていませんので、単に「安全に気をつけましょう!」などと言っても効果は知れています。

そこで

「あらかじめどんな危険があるのかを確認(予知)しよう」

というのが危険予知(KY)です。

・いまの状況にはどんな危険が潜んでいるか?
・最悪の事態(ケガなど)を避けるにはどうしたらよいか?
ということを「ひたすら」「徹底的に」考えるように指導されていました。

「KY」を思い出した場面とは?


*駐車場に停めた車の中から対面の車を撮影

そんな「KY」をふと思い出したのは、上の写真のような場面を目の前で目撃したからです。

ここはスーパーの駐車場です。

グレーのワゴン車の持ち主が買い物から帰ってきて、運転席のドアを開けました。

そしてそのドアを開けたまま、車の後ろに移動して荷物の積み込み作業を始めたのです。

つまり、この運転席のドアは誰もおさえていないまま、半開きの状態ということです。

距離感からしても、少し風が吹いたら即アウト!

時間にしたらほんの1〜2分だったと思いますが、見ているこちらがヒヤヒヤ、勘弁してほしいと感じました。

ちなみに隣に停まっていた車はベンツです。

まあ、ベンツだろうがポンコツ車だろうが関係ないと言えば関係ないのですが、それにしてもある意味では羨ましいくらいの図太さです。

この人には「KY 」という発想はないのだろうなということだけは確信できました。

リスクに備えることはすべての基本

「KY」や、もう少し一般的な言葉である「リスク管理」の考え方は、どんな仕事にも欠かすことができません。

経営者でも従業員でも、会社でも個人でもリスクを挙げればキリがありません。

・売上が急減するリスク
・代金が回収できなくなるリスク
・従業員が突然辞めてしまうリスク
・自然災害に見舞われるリスク
・品質問題を起こすリスク
・ケガや病気で働けなくなるリスク
・使用しているPCが壊れるリスク
などなど。

「自分は大丈夫!」という根拠のない自信もリスクと言えますね!?

本当に想定外のことは「想定できない」ので仕方ありません。

せめて想定できる範囲内だけでも、「できる限りリスクに備えておく」「どんな危険があるかを意識しておく」ということが大切になると思います。

車のドアを開けっ放し、みたいになっていないか、気をつけておきたいところです。


【編集後記】

ここ2週間ほど、社会人になってから税理士を目指すまで、そして資格を取ってから独立するまでのことなど、いろいろと振り返っていました。
当初の想いとちょっとずれてしまっていると感じることもあり、頭を整理する良い機会になりました。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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