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30歳を過ぎてから税理士を目指すのは遅すぎるのか?

30歳を過ぎてから税理士を目指すことが遅すぎるのかどうか、考えてみました。

30歳を過ぎてから税理士を目指す!?

税理士資格には興味があるものの、目指すかどうかを迷っている人のなかには、年齢が気になっている人もいるのではないかと思います。

もう30歳/40歳/50歳を過ぎてるし・・・といった感じで。

周りを見渡したときに、いまから資格取得を目指して勉強するのもちょっと・・・なんて思ってしまうこともあるかもしれません。

私自身でいえば、勉強を開始したのが30歳のころでした。

遅かった気もしますし、そのときに決めたのだから、別に早いも遅いもないし・・・という気もします。

そのあたりは少しだけこの本にも書いています。

私の場合は「やる」と決めたので、年齢の問題ではありませんでしたが、年齢が理由で「やる」と決められない人もいるかもしれませんね。

有利な点・不利な点

30歳を過ぎてから税理士試験の勉強を始める場合の有利な点、不利な点を考えてみます。

有利な点としては、実務経験があると理解が早いということが挙げられます。

もちろん、年齢の問題というよりも実務経験があるかどうか、という問題になりますが。

これは税理士事務所での経験に限らず、経理関係の業務でも当てはまると思います。

何も知らないまま、
・授業で習い
・テキストを読み
・問題を解く
よりも

実務で経験していることを授業で習って、「実務の復習」「知識の整理」をしたほうが理解は早いでしょう。

また、普段の業務で文章を書くことになれているほうが、解答を作るときに分かりやすい文章を書きやすいというのも有利な点かなと思います。

一方、不利な点としては、これも年齢というよりは個人の環境の問題ですが、
・勉強に集中することができるのか(仕事や家庭環境の問題)
・いつまで勉強を続けることができるのか
という問題が出てくる可能性はあるのかなと。

ただこれも、
・試験を受ける
・合格するまで受け続ける
と決めているのであれば、あまり問題にならないかもしれません。

結論:全く問題ない!ただし「取り憑かれた」くらいに勉強できるなら!

このように考えてみると、
30歳を超えてから税理士を目指すことは決して無謀ではない
と思っています。

むしろ、実務経験が長いことがプラスに働くこともあるでしょうし。

ただし、条件があるとすれば
「取り憑かれたくらいに勉強できるなら!」
ということになると思います。

この「取り憑かれる」というのは、以前にも一度紹介した落合博満さんの書籍に書かれていた言葉です。

この書籍の最初の項目が「仕事に取り憑かれろ」というもので、

選手の時も監督の時も、ただ野球という仕事に取り憑かれた。認めてもらいたいと人に取り憑かれたのではなく、ただ野球という仕事に取り憑かれた。

と書かれています。

そこまで言い切れるほど、仕事=野球に取り組んだからこそ、あれだけの成績を残されたのでしょう。

税理士試験の勉強も同じだろうと思っています。

私自身のことについては、過去のブログや書籍にも書いていますが、最初の4科目まではそれこそ「取り憑かれたように」勉強していたと思いますし、まあ比較的順調でした。

ところがラスト1科目になってからは、少なくとも「取り憑かれた」といえるほどの勉強はできていなかったと思っています。
むしろ振り返ってみても、「それじゃあ受からないよね」という程度だった気がします。

とりあえず税理士を目指そうかと思いつつ、もしも「年齢が・・・」と迷ってしまっているようであれば、まずは始めてみてしまう、というのも良いかもしれません。

実際にやってみたほうが分かるでしょうし。

で、始めてから「これは向いていない」と感じるようであれば、「一旦始めてしまったから・・・」などと税理士資格に固執するのではなく、さっさと撤退するのもアリだと思います。

ただし、
・「向いていない」と感じるまで
・「向いていない」と確信することができるレベルまで
は、自分で努力してみることが前提となりますね。


【編集後記】

ジャイアンツ、メジャーリーグで活躍した上原投手が引退することになりました。
なんとなくそういう日が近い気はしていたものの、やはり寂しいですね。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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