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「何もしていない税理士」と「何も期待していない会社」とのゆるい関係

mohamed1982eg / Pixabay

税理士と会社との関係は、100社あれば100通りですが、かなりゆるい関係も多いんだなぁと、最近改めて感じています。

何もしていない税理士

新しい顧問先や、いろいろな事情により初めてお会いする会社の方などに、現状の会計・税務処理についてヒアリングすることがあります。

例えば、こんなことです。
・経理関係業務の業務分担(会社/税理士事務所)
・社内での会計ルール(売上計上基準、勘定科目基準など)
・決算のスケジュール(月次決算、年次決算)

これらの内容について確認しながら、もう少し深く知りたいことがある場合

・この処理は誰がやっていますか?
・この処理について税理士は何て言ってますか?
・なぜこのような処理をしているのですか?

といったようなことを確認するのですが、面白いほどに何もしていない税理士が多いと感じています。

例えばこんな感じです(ほんの一例ですが)。

これらのものに当てはまるようだと、顧問契約の内容や顧問料によっても違いますが、限りなく「何もしていない」に等しいのではないかと思ったりもしています。

何も期待していない会社

このような状況を聞いていると、税理士への不満が結構大きいのではないかなと思ったりしますが、実際のところは、それほどでもなかったりもします。

・もともとそんなものだと思っている。
・他の税理士を知らない。
など、事情はそれぞれですが、そもそも税理士にそこまで期待していないというのも1つの理由ではないかと思います(寂しい話ですが)。

第三者からすると、「なんでこんな状況を放置しているのだろう?」とか「なんでこんなことを会社側にさせているのだろう?」と疑問に感じるようなことを見かけると、なんとも歯がゆい思いになったりもします。

ただ、現状に不満を感じていない方にそれを伝えるのが良いのかどうかは分かりません。

また、自分が顧問でなければ、そもそもそれを伝える立場でもありませんので、結局伝えずじまいということもあり、とても残念だなと思っています。

ゆるい関係のままでも良いケースは!?

「何もしていない税理士」と「何も期待していない会社」とのなんとも言えないゆるい関係。

税理士としては「何もしていない税理士」にならないように注意しなければなりません。

また、もしも友人・知人が「何も期待していない会社」側の立場だったら、

「何もしていない税理士」にどれくらいお金を払う価値があるのかを一度考えてみるべき

だとアドバイスをするかなと。

あえてゆるい関係のままでも良いケースがあるとすれば、「継続して発展していくこと」をやめた(諦めた)会社だけではないでしょうか。

「継続して発展していくこと」を目指すことだけが正しいわけではないので、今のままで十分で何も変えたくないのであればそれはそれで考え方としてはアリかもしれません。

ですが、もしも「会社が継続して発展していくこと」を最優先で考えているのであれば、すぐにでもこのようなゆるい関係は見直した方が良いです。

会社への強い思いがない人、経営者の思いを共有できない人に、大切なこと(会社のこと、お金のこと)を任せておいて本当に大丈夫なのか?

冷静に考えてみる必要がありそうです。


【編集後記】

早くも帰省ラッシュが始まっているようですね。
とりあえず夏休みということで、ブログは来週16日から再開予定です。

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