またもや経理担当者による業務上横領のニュース!〜そこまで気づかないのもある意味スゴイ!?〜

タレントのデヴィ夫人の事務所で、経理担当者による業務上横領があったというニュースを目にしました。
詳しいところはまったく分からないので、はっきりしたことは言えませんが、それにしてももう少し早く気づいても良さそうだな、と感じました。

今回の横領事件〜経理担当者による横領〜

今回のデヴィ夫人の事務所における横領事件は、ネットニュースなどで概要を読んだものの、情報も断片的なため、何が真実なのかは分かりません。

とりあえず現時点で書かれている内容だけで整理してみますと、次のような経緯らしいです。

・会計事務所から派遣されてきた容疑者が経理担当として週3日勤務。
・5年以上にわたって2億円超のお金を横領。
・監督する役割として税理士が月2回来ていたが、横領の事実には気づかず。。。

で、お金はあるはずなのに、容疑者から「お金が足りない」と言われ、不審に思ったデヴィ夫人が別の会計事務所に代えて調査した結果、今回の横領が発覚したということのようです。

ありがちな勘違い〜税理士事務所の人はみんな税理士?

このニュースをテレビで見たとき、テレビ画面では容疑者のことを「デヴィ夫人の事務所の元経理担当の公認会計士」と紹介していました。

ところが実際には公認会計士でも税理士でもないようです。

たしかに会計事務所から容疑者を受け入れていたようなので、会計士と勘違いしたのかもしれませんね。

会計事務所、税理士事務所の職員さんが、みんな公認会計士や税理士であるわけではないのですが、一般的にはあまり知られていないのか、ありがちな勘違いであるような気もします。

もちろん「資格の有無」と「自社にとってのお役立ち度」がリンクしているとは限りません。

資格があってもやる気がない人より、資格がなくても自社へのお役立ち度が高い人もいるでしょうし、相性の問題もあります。

それでも最低限、担当者の「資格の有無」くらいは最初に把握しておくべきではないかなと考えています。

そこまで気づかないのはある意味スゴイ!?

今回の事件、横領期間は5年超、金額は2億円超とされています(ニュースでは)。

これだけの期間、これだけの金額に気づかないというのも、ある意味スゴイですね。

やはり一般人とは感覚が違うのもしれませんが。。。

逆に、これだけバレないように横領し続けた容疑者も、スゴイと言えばスゴイのかもしれません。

もしも記事で書かれていることが事実であれば、

・税理士がフォローしていたにもかかわらず気づかなかった。
・会計事務所を変更したあともしばらくは気づかなかった。

ということなので、一体どんな手口だったのか、気になるところではあります。

せめて2重のチェックになるような工夫を!

以前にも書きましたが、業務上横領をはじめとする不正は、本人が悪意を持ちながら隠そうとした場合、一定期間は隠し続けることができるかもしれません。

不正防止のために外部専門家をチェッカーにする場合の注意点
会社やいろいろな組織における「お金」に関する不正のニュースがあとを絶ちません。 なかなか無くならないお金に係る不正 何日かに一度は見かけ...

「お金」は必ずどこかで合わなくなるはずなので、時間が経つとどこかしらからバレることになるとはいえ、金額が膨らんで取り戻せないレベルになってしまってからでは手遅れです。

経理業務(特に「お金」)を自分でやる、家族でやる、のであれば心配はいらないでしょう。

徐々に規模が大きくなってきて従業員に任せる場合、1人に任せっきりにならないような仕組みを整備しておかなければなりません。

また、税理士事務所に任せっきりというのも好ましくありません。
任せるにしても、必ず毎月の入出金の状況を経営者が把握しておくことが最低限必要です。

・経営者と経理担当者
・経営者と税理士事務所
など、かならず2重でチェックできるようにしておきましょう。

そして「お金」について分からないことがあったり、自分の感覚と合わないと感じるとき(もっとお金が残ってるはずなのに、等々)は、しっかりと説明を求めてみましょう。

そのときにしっかりと説明してもらえれば、あまり心配はいらないかもしれません。

もしも、「なんとなく説明内容が理解できない」とか「はっきりしないことが含まれている」という場合には、理解できるまでしつこく確認すべきです。

もしかするとそこになにかが隠されているかもしれませんので!?


【編集後記】

昨日はプロ野球のドラフト会議、清宮選手は日本ハムファイターズに決まりましたね。
それにしても最近は「絶対この球団に行きたい!」と発言する選手があまりいません。
そのほうが賢いとは思いつつ、なんとなく物足りないような気もしてしまいます。。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

セミナー受講場所から初めてのルートで帰宅


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする