一期一会の精神。相手と共有する「空間」を大切にできるか??

松下幸之助さんの言葉を紹介している本を読んでいますが、今日(10月25日)の言葉が「一期一会の精神」というものでした。

一期一会の精神

「一期一会」というと、なんとなくざっくりと

・ある人との出会いは一度きりかもしれない
・その人とはもう会うことがないかもしれない
・だからこそ、その出会いを大切にすべき

と捉えられていることが多いかなと思います。

私自身も、「新たな出会いそのもの」がフォーカスされ、「出会いを大切に」というニュアンスが強いのかなとなんとなく思っていました。

ただ実際には、「出会いそのもの」よりも「相手とのその場、その機会、その時間」を大切にしょうというニュアンスのほうが強いようです。

Wikipediaによれば、もともと「一期一会」とは茶道に由来する言葉で、

茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する

と紹介されています。

そこから広がって
・相手とのこの時間は2度とないかもしれないから、最高のおもてなしをしよう。
・もしかしたら2度と会えないかもしれないという覚悟で人に接しなさい。
ということになっているようです。

少しだけニュアンスが違っているように感じました。

それはさておき、松下幸之助さんはこの「一期一会」の考え方を大切にされていたようです。

この本の中では、「一期一会の精神」の項目で、「接遇とは、一期一会の精神である」と書かれています。

会う相手がいくらなじみのお客様だとしても、

お迎えする際には、感激を新たにして、お迎えする態度が大切。

というのが、松下幸之助さんの日常の心がけだったようです。

つまり、「新たな出会い」かどうかではなく、その相手との時間・空間こそが「一期一会」であり、大切にすべきものだということになりますね。

自分ができているか?振り返ってみることが大切

自分自身が関わる仕事に置き換えて考えてみると、どうなるでしょうか。

経営者や営業担当者などは、
・外部の人と会うこと
・いままで会ったことがない人に会うこと
が仕事であるとも言えます。

その意味では、出会いそのものを大切にしなければと思っている方は多いと思います。

ただ、前述のように、「一期一会の精神」とは、新たな出会いに限りませんので、既存の取引先や社員などとの関係性を築く上でも大切な考え方ということになりそうです。

さらには、会社の管理部門などで働く人にとっても、欠かせない考え方になりますね。

管理部門で働いている場合、業務上、社外の人と会う機会は経営者や営業担当者と比べれば少ないでしょう。

なかなか名刺が減らない・・・なんてこともあるかと。

しつこいようですが、だからといって「一期一会の精神」と無関係なわけではありません。

社内、部内、対経営者など、内部であっても「その相手と過ごす時間、場所、空間」を大切にすることこそが「一期一会の精神」ということになりますので。

そう考えると、どんな立場でどんな仕事をしている人であっても、この「一期一会」という考え方は大切になるものだと感じています。

自分はきちんと出来ているだろうか?と振り返ってみる必要がありそうです。

毎日少しだけ松下幸之助さんの言葉に触れる

以前にも何度か書いたことがありますが、今回の「一期一会の精神」という言葉が紹介されているのは、この本です。

松下幸之助さんの「弟子」として長く関わりを持たれていた、木野親之さんが書かれた本です。

本の中では、365個の松下幸之助さんの言葉、考え方が紹介されています。

今回記事として書いたのは、まさに今日(10月25日)の内容でした。

日替わり、日めくりのように、毎日、その日の内容を確認すると、ほんの1〜2分ではあっても「冷静」に自分を見つめ直すきっかけができるので、ご興味がある方は読んでみると面白いのではないかと思います。


【編集後記】

いよいよ今日はプロ野球のドラフト会議が行われます。
くじ引きで人生が決まってしまう(かもしれない)というのは、「どうなの??」と思う反面、だからこそドラマがあって多くの人の興味を引くところなのでしょうね。
さて、ジャイアンツにとって良いドラフトになるのか、楽しみです。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

あるデータ取込用のマクロ作成


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