埼玉県内の某所にあるお寿司屋さんは、ランチがリーズナブルということで人気があり、昼時はいつも行列ができています。
研修などで近くに行く機会があれば、ほぼ100%、そのお店で昼食を食べていますが、先日少し残念な場面に遭遇してしまいました。
カウンターの向こうから聞こえてきたやり取り
一人で訪問すると、基本的にカウンターに座ることになります。
先日も普段と同じようにカウンターに座って注文を済ませましたが、しばらくして次のようなやり取りが始まりました。
登場人物：寿司職人Ａ（先輩、少し偉い雰囲気）、寿司職人Ｂ（後輩）、ホール係（新人）
ホール係：（少し慌てた様子で）すみません、テーブル◯の握りの注文、もう作ってますか？
職人Ａ：まだだけど。
ホール係：ではその注文、一旦止めてください。（それだけ言い残して、別の階に立ち去る）
職人Ａ：（しばらくして独り言のように）このオーダー、結局どうなるの？止める理由は？
職人Ｂ：あいつ（ホール係）、何も言いに来ませんね。
職人Ａ：何も作らなくていいのか、オーダーを変えるのか、分からないじゃん。
気づいた別のスタッフから呼ばれたのでしょう、数分後にホール係が戻って来ました。
ホール係：すみません、私のオーダーが間違えていたので、取り消しでお願いします。
ところが、それだけを言い残して、職人Ａ 、職人Ｂと会話せずに、またもや持ち場のフロアに戻っていってしまいました。
職人Ａも職人Ｂもオーダーをさばくためにずっと手を動かしているため、わざわざ確認しに行くことはできない状況です。
そして職人Ａの疑問（何もしないままでいいのか、代わりのオーダーを受けているのか）も解決しないまま、時間が過ぎていきました。
そこから始まったのは教育ではなくて悪口
職人Ａ 、職人Ｂはランチで忙しいこともあって、イライラもしていたのでしょう。
そのホール係（新人）への不満、文句の会話が始まってしまいました（もちろんお寿司を握りながらですが）。
・ホール係は何も考えていない。
・ホール係とはまともに会話ができない。
・小学生の息子と話しているような気がする。
などなど。
そんな会話、全く聞きたくないのですが、残念ながらランチ時のカウンターは黙々と食事をしている人が多くて静かなので、丸聞こえなのです。。。
その場にいない人（ホール係）への文句・不満は、100%、「教育」とは言えません。
むしろ部外者からすると、単なる「悪口」を言っているだけのようにすら聞こえてきます。
足りなかった配慮
一連のやり取りを見ていた限り、問題があったのはホール係（新人）です。
ただし職人Ａ、職人Ｂには、配慮が足りない部分がありました。
・カウンター越しには客がいて、食事をしたり食事を待ったりしている。
・静かな時間帯で、カウンター付近の会話は丸聞こえである。
・職人さんは客から見られている存在である。
・ホール係の未熟な部分は、あくまでも店側の問題である。
・その場にいないホール係への文句を言っても、事態は進展しない。
このようなことをきちんと意識することができていれば、また違った対応をとることができたでしょう。
例えば、お客さんに迷惑をかけないということを最優先にするためには
・少し手を止めてでも、ホール係にきちんと説明させて疑問を解決する。
・別のホールスタッフを使ってでも確認をとる。
ということは、まず最初にやるべきことだったはずです。
また、カウンター内で文句を言うのではなく、業務終了後に直接本人に問題点を伝える必要もあるでしょう。
もしも以前から問題があると感じていたのなら、しっかりと伝えきれていなかった側にも問題があった可能性はありますので。
意見が正しいかどうかではなく行動が正しいかを意識
今回は、食事前に上記のようなやり取りを目撃することになり、楽しみにしていた寿司ランチが一瞬で台無しになってしまいました。
人によって感じ方はいろいろで、なんとも感じない人もいるかもしれません。
ですが、私は嫌な気分になった度合いが結構大きく、しばらくは行きたい気持ちになれないかもしれません。
それと同時に改めて感じたのが、
人はどんな仕事、どんな立場であれ、必ず誰かから見られていることを意識すべき
であり、
自分の意見が正しいかどうかだけではなく、行動が正しいかどうかを意識することも必要
であるということです。
なんとなくランチ１回分、損した気分ではありますが、自分の行動を振り返る良いきっかけになった出来事でした。
【編集後記】
昨日は地元の税理士の方々との会合に参加してきました。
いろいろなキャリアの中と情報交換できるのは楽しいですね。
【昨日の１日１新】
＊「１日１新」とは→詳細はこちら
和食 旨魚 WA