万が一、心の中で思っていたとしても、口にしないほうがよい言葉、文字にしないほうがよい言葉、というのがありますね。
俺は偉いんだから、黙って言うことをきけ!
俺は偉いんだから、黙って言うことをきけ!
目にすること、耳にすることがなかなかない言葉ではありますが、これに近い言葉を見かけることがたま〜にあります。
冗談ではなく、本気で、です。
「地位が上の自分」がやることに対して、「地位が下の人間」が意見・批判するのを許さない、認めない。
こんな感覚での発言なのだと思います。
以前、「この俺が決めたことにケチをつけるなら、潰すぞ!」的な趣旨の文面のメールを目にしたとき、ゾッとしたことを思い出します。
幸いにも(?)自分に宛てたものではありませんでしたが。。
品格がちょっと・・・
もしもこれが許されるとしたら、オーナー企業のオーナーくらいなのかなと思います。
少なくとも、、会社員が少しポジションが上がったくらいでこのような発言をしてしまうことは危険ですね。
そもそも、このような言葉を実際に文字にしてしまう、言葉にしてしまうところに問題がありますし、しかもそのような発言をする人がそれなりのポジションにいるということ自体もマズイ気がしています。
上下関係があるのは当然
もちろん、会社・組織であれば上下関係があるのは当たり前です。
上に立つ人が指示を出し、周囲はそれに従う、ということも当然のことです。
会社・組織としての決定事項に従えないのであれば、そのままそこに属することは双方にとってマイナスです。
極端なことをいえば、「合わないなら」「言うことを聞けないなら」辞めるしかない、という考え方は大いにアリだと思います(お互いハッピー)。
ただし、どんな状況であれ、「地位が上だから無条件で従うべき」というのはやはり違うのかなという気がしています。
もしそうであれば、トップ以外は「考える必要がない」ということになりますし、間違ったこと(例えば、違法なことなど)でも従わざるを得ないのか?といえば、決してそんなことはないでしょう。
くどいようですが、、オーナー企業であれば、それに近いことがあるかもしれませんし、範囲を広く取ってもよいとは思っています。
ただし、バランスが必要であり、そのバランスを間違えてしまうと
・優秀な人材が育ちにくい
・優秀な人材が辞めてしまう
・優秀な人材がやる気を失ってしまう
ということになりかねませんので、注意が必要です。
強気な発言をするなら社外や立場が上の人に・・・「ゴリ押し」か「理詰め」か。
このような「俺の言うことを黙ってきけ!」的なゴリ押し発言というのは、本来であれば、部下や目下の人に使うべき言葉ではないと考えています。
地位や役職が上だからこそ、下の立場の人間に変わって対応できることがある。
このことをしっかりと認識しておくことこそが、この強気の発言を生かすことができるポイントなのだと思います。
例えば、社外の取引先にメチャクチャな要求をされている部下が困っているときに、助け舟を出す意味で強気の発言をすることはアリでしょう。
あるいは自分の部下が困っているとき、自分よりも目上の人に対して代弁してあげるのもアリだと思います。
そのようなことをしてもらった部下の立場からすれば、「とてもうれしい」対応になるはずです。
同じような考え方で同じような言動があったとしても
・弱いものに対してだと、弱いものイジメ
・強いものに対してだと、勇敢に立ち向かってくれる頼れるボス
と、大きく印象が変わってしまう可能性があります。
ちなみに、私自身、上が下に必要以上に気を遣う必要はないと思っています。
ただし、理不尽な押し付け、理屈抜きでのゴリ押しはスマートではないとも思っています。
しっかりとした経営者、ボスであれば、きちんと理詰めで説明できるはずですので。
普段からきちんと「理詰め」で考えている経営者やビジネスパーソンであれば、このあたりのことは問題ないでしょう。
一方、「気合い一発!」「自分のフィーリング次第!」の人は、ちょっと気をつけたほうがよいかもしれません。
・「理詰め」で考えられているか。
・「ゴリ押し」になってしまっていないか。
の確認は、普段から意識し続けることで習慣化することができますので。
【編集後記】
ある時期には先進的だったものが、そこに固執しすぎたために周囲の発展に付いていけず、気づいたら時代遅れで取り残されている、ということがあると、最近改めて感じています。
自身の仕事上でそうならないようにするために、常に最新の動向に注意を払っておく必要がありますね。
【昨日の1日1新】
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