応能負担原則を学んで改めて感じること

税金に関する応能負担原則について学ぶ機会がありました。
にわか仕込みで学問的な難しい事柄をコメントするつもりはありません。)

応能負担原則・応益負担原則とは

応能負担原則とは「能力に応じて税金を負担すべき」とする考え方です。

この場合の能力とは「税を負担する能力」です。

ざっくりしたイメージとしては、高所得者や不労所得に対しては高い税金を課そうとする考え方であり、所得税をイメージすると分かりやすいでしょうか。

またこれとは別に、応益負担原則というものがあります。

応益負担原則とは「自分が受けた利益に応じて税金を負担すべき」とする考え方です。

こちらは、所得の高低を問わず、受けた利益があればその利益に応じて税金を課そうとする考え方であり、消費税をイメージすると分かりやすいと思います。

税の専門家としては、税そのものの在り方やこれからのあるべき方向性などを考えるとき
・どちらの考え方に重きを置くべきか。
・どちらがより公平なのか。
といったことをきちんと考えておく必要があると思っています。

実務面での対応

これらの考え方を高いレベルできちんとおさえておくことが、
実際の税理士としての業務にどの程度役立つのか?」
ということについては、自分の中でまだはっきりとした答えがでていません。

単に税金の申告書を作るだけであれば、税の在り方などを考える必要はないかもしれません。

その時間があれば、国税の通達(ガイドライン的に使用されるもの)でも読んだ方がいいのでは?と考える人がいても不思議ではありません。

では、逆の立場(クライアント側)になって考えるとどうでしょうか。

実務面が中心で税の在り方などにはあまり興味が無い人(試験はそれでも合格します)
・そもそもの「あるべき論」からきっちりと考えていく人
自分であれば後者を選ぶかなと考えています。
⇒ここはかなり意見が分かれそうですが・・・

税理士としてクライアントと接する場面、サラリーマン税理士として社内で仕事をする場面、どちらでも学問的なウンチクはあまり好まれないでしょう。

それよりも「いかに正確に」「いかに分かりやすく伝えるか」が最重要ポイントであることは間違いありません。

ですが、その後ろ側ではしっかりとしたブレない軸(税そのものに対する考え方)を持っておきたいと感じています。

【編集後記】
週末は今年初めて実家に帰り、初詣?に行きました。
さすがに参拝客もゼロ、お守り売り場も呼び出さないと人がいない。
やはり雰囲気が出ませんね。

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