ひとり税理士とは自分らしさを持ち続けること。結果としてお客様へのお役立ちにもつながるはず。

「ひとり税理士」として仕事をしていく、生きていくということは、自分らしさを持ち続けることです。

ただし、自己満足、独りよがりでOKということではなく、結果としてお客様に対するお役立ちにもつながるものだからこそ、意味があるのだと考えています。

「ひとり税理士」とは生き方そのもの

先日も記事にしましたが、2018年5月30日発売の『十人十色の「ひとり税理士」の生き方(大蔵財務協会)』という書籍を、10人の「ひとり税理士」のうちの1人として執筆しました。

この「ひとり税理士」という表現には

狭義:税理士としてひとりで仕事をしている(税理士としての「働き方」)

から

広義:どのように生きているか(人としての「生き方」そのもの)

までが含まれていると考えています。

狭義の「働き方」「仕事の仕方」であれば、いろいろと言いたいことがある人も多いでしょう。

*税理士とは〇〇
*税理士事務所とは〇〇

この〇〇が拡大路線の場合、そもそものベースが違うので、価値観も合いませんね。

・人数:ひとり VS 多数
・顧問先数:バランス VS 多数(多ければ多いほど良い)
・サービス:質重視 VS 量重視

一概には言えませんが、おおむねこのような構図になることは間違いないかと。

ただ、この「ひとり税理士」を広義の「生き方」として捉えた場合、

・自分が望むことはなにか?

を考えながら

・自分らしく生きること
・自分らしさを持ち続けること

を見つめ直すきっかけになる考え方なのではないかと感じています。

自分らしさを持ち続けること

「ひとり税理士」という選択をした場合、「生き方」でも「働き方」でも、自分らしさを持ち続けることができます。

例えば、次のようなことを考えたとします。

・顧問先、お客様へのサービス品質を向上したい
・新しいサービスを開発して提供したい
・便利な場所に事務所を移転したい
・仕事の状況に合わせて、業務時間を調整したい

もしも事務所の人数が多いと、すぐに実行することが難しいケースも出てくるでしょう。
(もちろんうまくコントロールできる優秀な方も多いのでしょうが。。。)

・顧問先、お客様へのサービス品質を向上したい
=>内部で問題提起、意識改革など進めたいが、なんとなくみんな忙しそうだな。。。

・新しいサービスを開発して提供したい
=>既存の業務で手一杯で、新サービスには手が回らなそうだな。。。

・便利な場所に事務所を移転したい
=>移転したら〇〇さんは遠くなるから、辞めちゃうかな。。。

・仕事の状況に合わせて、業務執行時間を調整したい
=>勤務時間は就業規則で決めているから、簡単に変更することはできないな。。。

こんな感じで、実現が難しい理由はいくらでも思い浮かびそうです。

その点、「ひとり税理士」であれば、やる気になればすぐにでも実行可能なものばかりです。

いろいろなしがらみがなく、
・自分が考えるとおりに
・自分がやりたいと思うとおりに
物事を決めていくことができることで、いつまでも「自分らしさ」を持ち続けることができるのではないかと考えています。

お客様に対するお役立ちにもつながるはず

この「自分らしさを持ち続ける」ということは、自己満足とか独りよがりでもOKというわけではありません。

自分らしさを持ち続けることが、結果としてお客様に対する「お役立ち」にも繋がってこそ、初めて意味が出てくるのだと考えています。

経営者の方が税理士に求めるものにはいろいろなものがあります。
・値段
・スピード
・的確なアドバイス
・情報提供
・臨機応変さ
などなど。

で、いくら「自分らしさ」を持ち続けていても、期待される価値を提供できないものであれば、役に立つこともできませんし、満足していただくことはできないでしょう。

「ひとり税理士」だと、無尽蔵にお客様を増やすこともできません。

だからこそ、「価値観が合うお客様」との縁を大事にしながら、自分らしさが「お役立ち」につなげられるように意識していくことが大切なのだと感じています。

十人十色の「ひとり税理士」という生き方。執筆しながら改めて生き方を振り返りました。
「いろいろな生き方をしている税理士がいてもいいよね!」って本を書きました。 『十人十色の「ひとり税理士」という生き方』という本で、「ひ...


【編集後記】

普段、朝のラッシュ時には電車に乗らないようにしていますが、昨日はどうしても避けられず乗ることになりました。
せめて隣駅始発の空いた電車で行こうとしたところ、車内の乗客同士のトラブルにより発車遅延とのことで、10分近く遅れて到着した電車は激混み。。。
久々に激混みのラッシュに揉まれ、耐えきれずに途中下車することに。
遠回りして目的地に向かいながら、その時間帯を選択した自分の判断を大後悔した朝になってしまいました。

【昨日の1日1新】

*「1日1新」とは→詳細はこちら

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