チーム力アップのために必要なリーダーの采配。「全体/部分」を見るバランスに加えて相手への思いやりも含めた視野の広さを。

「チーム力アップ」のためにはリーダーの采配の振り方が大きなポイントになります。

今回の引越しで業者さんの動きを見ていて、改めて視野の広さを始めとするリーダーの能力次第で、チーム力は変わるのだと感じました。

引越し業者さんの会話を聞きながら

昨日は、自宅兼事務所の引越しでした。

今回、引越し先の道幅が狭くて大型トラックが入れない関係で、2便に分けての引越し作業となりました(2トンショート*2台で2回)。

今までに経験がないパターンなので、どんな風な段取りで作業を進めるのかな?と思いながら、作業を見ていました。(並行して荷造りもラストスパートをしながら、でしたが・・・)。

スタッフの方は、現場のリーダー的な方が1人、その他に3人の計4人という陣容でした。

マニュアルがあるのかもしれませんし、詳しくは分かりませんが、「どれから運ぼうか?」なんて悩む素ぶりもなく、家全体を見渡したあとすぐ、リーダー的な方が他のスタッフの方へざざっと指示を出してから、荷出し作業がスタートしました。

そこから一気に、引越し作業が始まったような印象でしたが、決して行き当たりばったりで荷物を運び出しているわけではないようです。

ときどき「そっちではなくて、こっちの荷物を先に運んで!」とか、「これを先に出しちゃおう。」なんて声が聞こえてきたので。

手を止めることなく、自分自身も動きながら指示を出し、別の部屋を除いてはそっちにも指示を出し、という感じで、よくそこまで見ていられるなと感心しました。

リーダーの采配次第

おそらくリーダーの方は、最初に荷物全体を見たときに、どのような順序で荷出しをするのがベストなのか?が、頭の中でイメージ出来ていたのだと感じました。

あとはそのイメージに合わせて、自分も動きつつ他のスタッフへの指示出しもして、ということだったのでしょう。

所要時間も当初、1便めは2時間半くらいと聞いていましたが、2時間ちょっとで終わり、しかも2部屋分+キッチンの荷出し完了ということで、かなり想定よりも早かったようです。

家具が入る、入らないなどのバタバタもありましたが、結局2便めもスムーズに完了することができました。

もちろん安全をみて、最初は長めの時間を伝えるのだとは思いますが、それにしても見ていて気持ちよいくらいの動きでした。

もしもリーダーの方はちょっとでも悩んだり、判断を間違えたり、スタッフへの指示がうまくいかなければ、このようにはいかなかったでしょう。

・まずは家全体を見て大きな方向性を決め、
・具体的な流れ、細かい部分の指示を出し、
・あとは動きながら、微修正しながら、マネジメントしていく
というしっかりとした形が出来上がっていました。

ほんの数人(リーダー+3人)のチームではありますが、だからこそ少しでも無駄な時間、無駄な動きがないようにコントロールすることが大切なのだと感じました。

効率に加えて相手への配慮がポイントアップ

さらにもう1つ、自分のなかでポイントアップだったのが、荷物を運び込んで終わりではなく、その後の入居者側の動きも意識して荷物の置き方を指示していたことでした。

こちらはとりあえず「スピード優先」のほうが良いのかと思い、「このあたりに置いてください」と伝えていました。

で、ある程度の荷運びが完了し、スタッフの手が空きはじめたタイミングで、細かい指示を出している様子を目にしました。

「荷ほどきの作業を考えると、この箱をもう少しこっち側に置いたほうが、お客さんがスペース取りやすいよ」などなど。

荷物を運び込んで終わりではなく、さらにもう一段の思いやり、視野の広さもポイントアップでした。

もしも作業がスムーズにいかず、時間がズレズレなら、そこまでの余裕はなかったのかもしれません。
しっかりとした采配で作業が順調に進んだからこそ、だったのかなと。

たかが引越しではありましたが、「人」「リーダー」が組織にとっていかに大切なものであるかを改めて認識させられる、良い機会となりました。


【編集後記】

引越し業者のスタッフのみなさん、細い身体でも力持ちですね。
学生時代に数日間、引越しのアルバイトをしたことがありますが、もう懲り懲りだと感じたことを思い出しました。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

ピリ辛チョリソー(イオン)
ランチパック 炭火焼風ハンバーグ


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