仕事場の隣に暮らしがある生活。

職場と自宅は近いほうが良いと感じています。
このようなライフスタイルをどのように表現すれば良いか、しっくりきていませんでしたが、分かりやすい表現に出会うことができました。

「仕事場の隣に暮らしがある」という生活スタイル

会社員時代から、職場と自宅は近いに越したことはないと考えてきました。
(実際には通勤に1時間くらいかかる生活が長かったのですが。。。)

独立して以来、自宅を仕事場としているため、外出する場合を除くと仕事場への移動時間は「0分」です。

このような生活スタイルが理想だと感じてきたものの、このスタイルをどのように表現すればよいのか、イマイチしっくりきませんでした。

在宅ワーク、職住近接、SOHO、などなど?
いろいろ考えてもなんだかイマイチしっくりこないなと。

で、数ヶ月前の日経新聞のコラムで、エッセイストの玉村豊男の文章のなかに、次のような表現がありました。

農業では、つねに仕事場の隣に暮らしがある。

「仕事場の隣に暮らしがある」という表現がしっくりときました。

産業革命が起こるまでの暮らしは、このようなものだったと書かれていました。

産業革命前後で

コラムでは、次のようなことが書かれていました。

(産業革命以前)
・産業革命以前は、人は土地に根づいて生きていた。
・町工場は自宅の一角にあった。

(産業革命後)
・産業革命で都会に大きな工場ができた。
・夫は弁当を持って通勤し、妻は失業して専業主婦に。
・近代化を目指した日本でも同様だった。

(現代)
・今は情報化ツールで世界と繋がるようになり、仕事を暮らしの場に取り戻せる時代。
・にもかかわらず、日本人は、以前に企業社会が築いた特殊な価値観に縛られている。
・どうして不自由な人生を送ろうとするのだろう?
・そのような時代の変化に全然気づいていない人が多い。

ざっくりとこんな感じでした。

経営者、従業員それぞれの立場で

経営者であれば、そもそも「仕事場の隣に暮らしがある」タイプの方が多いのではないかと思います(会社まで徒歩数分、自転車で数分、車で数分など)。

ですので、時代の変化を感じているかどうかに関わらず、すでにこのスタイルで落ち着いていると言えるかもしれません。

一方、従業員の立場だと、会社との関係、周囲との関係もあって難しい部分はあるかもしれません。

それでも仕事によっては「毎日フルに事務所に出社する」必要がない業務も多いでしょう。

世の中で言われている「働き方改革」が浸透し、先入観なしに労働環境を作ることができるようであれば、積極的に取り入れてみることを検討しても良いのではないでしょうか。

職場と自宅が近いことのメリット

職場と自宅が近いことのメリットは、やはり移動にかかる時間を節約できることです。

往復で毎日2〜3時間を通勤時間に取られる場合、積み重なるとかなりの時間になりますし、それだけ疲労もたまります。

もちろんそれらの時間を無駄にせず、読書したり、勉強したり、仕事を考えたり、いろいろなことに充てることができるので、全ての時間が無駄になると思っていませんが。

あとは緊急時や家族関係のことを考えても、職場と自宅が近いことのメリットはありますね。

東北の震災のとき、関東でも帰れなくなった人が多数発生しましたが、「仕事場の隣に暮らしがある」タイプの方は、帰宅難民になる心配もなかったでしょう。

デメリットは?

デメリットとまでは言えませんが、話す相手とのギャップが気になることがあります(と書くほど気にはしていないつもりですが!?)。

自分:「職場=自宅」のため、自宅でもほとんど仕事をしている(これはこれで問題!?)。
相手:「自宅にいる=休み」と考えられてしまう。

「自宅にいるところ申し訳ない」という雰囲気で電話がかかってきたり、自宅で仕事をしているときに「休暇」と思われたり。

このような働き方スタイルの人が増えてくると、徐々に先入観もなくなってくるのではないかと思いますので、あと少しの辛抱なのでしょうね。


【編集後記】

最近、花粉症の症状が少しおさまってきたような気がして、昨日はマスクを外してみました。が、ちょっと早すぎたようで。。。
今日はまたマスクを復活させました。

【昨日の1日1新】
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