もしかして「うざい?」〜質問に対する丁寧な回答をしながら感じること〜

仕事柄、業務に関していろいろな質問を受けることがあります。

同じような回答・対応をしても、相手によって反応もマチマチで、興味深いです。

基本的なスタンス

税理士として仕事をするようになってからも、経理部門で仕事をしていたときも、いろいろな質問を受ける機会があります。

・使用する勘定科目
・伝票起票の仕方
・会計処理の考え方
・税務上の取扱い
・経理部門の管理体制について
などなど。

このような質問に回答する場合に常に意識しているのは、

次に使える知識・考え方を添えて回答すること

です。

次に似たようなケースが起こった場合に、「問い合わせなくても自分で正しく判断できる」のが理想だと考えているからです。

例えば伝票の起票の仕方について質問があった場合でも、結論だけを伝えるということはしないようにしています。

なぜそのような起票の仕方をする必要があるのかを
・会計上の考え方
・会計ソフトの制約
・その他いろいろな事情
などを踏まえ、自分なりに判断した根拠・理由をきちんと伝えるようにしているつもりです。

「うざいと思われてるかも?」と感じる瞬間

ただ残念ながら、このようなスタンスで対応していると
「もしかしてうざいと思われているかも?」
と感じたりする瞬間もあります。

・電話で回答する場合、最初の結論はしっかりと聞いているが、理由説明のところはほとんど聞いていない(生返事、無反応、「説明は不要です」オーラ、など)ということがこちらにも伝わってくる。

・メールで回答する場合、結論だけは確認しているが、説明部分の文章や関連資料を一切見ていない。

こんなとき、「誰のため」「何のため」にやっているのだろうかと、正直少し虚しくなってしまうこともあります。

とは言え、長い目で見ると必要なことですし、お互いのためなので、そのスタンスを変えるつもりは全くありませんが!?

徐々に質問が減ってくれば無駄にはなっていない(はず)

前述のケースとは逆に、こちらが説明したあとで

・それはこういう意味ですか?
・◯◯のように、今回と似たようなケースだったら、同じように考えて大丈夫ですか?
・△△のような場合にはどう考えればいいですか?

などと質問してもらえると、とても嬉しいです。

そのような方の多くは、多少違ったパターンに遭遇しても応用がきくので、自分で対応することが可能になります。

結果として、同じようなケースに関する質問が減ってくる傾向があります。

一方、結論だけ分かればOKと考えていて基本的な考え方を理解していない場合、似たようなケースでも毎回似たような質問をせざるを得ないことになり、業務の効率も悪くなっているのではないかなと感じています。

自分自身の意図が、どの程度きちんと理解していただけているのかは分かりませんが、

・似たようなケースで、受ける質問が減ってくれば無駄にはなっていない。
・質問が減ってこなければ、まだまだこちらからの働きかけが足りない。

と考えて、たとえ「うざい」と思われたとしても、これからもきっちり伝えていきたいと思っています。

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税理士業務や一般企業の経理業務などは、分かりにくいことも多く、いろいろと質問されることが多いです。 多くの場合、「質問される人」と「質...

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【編集後記】

いろいろな効果を期待して、腰のサポートベルトを試してみることにしました。

【昨日の1日1新】
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