「足りないところ」は「足りない」と言葉で伝える優しさ

会社員時代、多くの先輩・後輩、上司・部下の方々と仕事をしてきました。

そんな中で「すごく大切なことなのに結構難しい」ことの1つが、相手に対して「足りないところ、ダメなところをはっきりと伝えること」ではないかと感じています。

「足りないところ」を「足りない」と伝えられるか

経営者が社員に対して、上司や先輩が部下や後輩に対して、相手の足りない部分についてどこまで厳しく指摘・指導すれば良いか。

この部分に悩んでいる方は結構多いのではないでしょうか。

何も気にせずに言いたいことを言える人にとっては意味が分からないかもしれませんが、ズバズバ言える人は少数派なのではないかと個人的には思っています。。。

思ったことを言わない/言えないというタイプもいろいろで、

・そもそも、そんなことに労力を割くことが無駄と考えている・・・割り切りタイプ
・言いたいことはあるが、直接言いにくいので言わない・・・遠慮タイプ
・過去に言ったけど全く聞く耳を持たない相手なのでもう言わない・・・諦めタイプ

このようなパターンが多いのではないかと思います。

厳しめの指導がすぐにハラスメントに繋がってしまうような時代でもあり、どの程度までOKかの判断が難しくなっていることも影響しているのでしょう。

私自身、環境に恵まれていたせいか、「そんなに厳しく指導しちゃうの?」と感じることよりも、「もっときつく本人に伝えた方が良いのでは?」なんて感じることのほうが圧倒的に多かった気がします。

伝えるべきことを伝えない場合に行き着く先は、「いつか本人が気づくしかない」と考えようとする「限りなく放置に近い諦め状態」です。

言葉で伝えなければ伝わらない

「いつか本人が気づくしかない」という考え方は正しいのだと思います。

ただ、その「いつか」が「いつなのか?」が問題で、会社であればあまり悠長なことは言ってられません。

やはり違う人間同士、言葉で伝えなければ伝わらないということを改めて考えておかなければいけないと思います(当たり前すぎて堂々と書くことも少しはばかられますが・・・)。

きちんと「言葉」で伝えたうえで、本当の意味でその足りないことを理解したときが「本人が気づいたとき」ということになるのでしょう。

フィットせずにたらい回しにされる不幸

足りないところを足りないと指摘してもらって、それを克服して成長する。
これは、指摘した側もされた側も、お互いにとって非常にハッピーです。

逆に
・足りないところはあるけど指摘しない。
・本人も指摘されないから気づかない。
・本人も周囲も、お互いに不満に感じている。
という状況は、そこに関わる全員が不幸な状態に陥ってしまいます。

この場合、やはり指摘する側、指導する側にも問題がありそうです。

どうもフィットしないということで、業務分担や勤務地を変えたりすることもあるでしょう。
それでも根本的に解決していない以上、また同じような状況になるのは時間の問題です。

本人としても、求められていろいろな職場を動くのとは違って、なんとなくたらい回しにされるように動くのは、気持ちいいものではないでしょう。
(勘違いしていて、そのことにすら気づかないという可能性もありますが!?)

おわりに〜責任と優しさ〜

やはりせっかく縁があって一緒に働く環境にいるわけですから、

・最低限やるべきことだけはやる(伝えるべきことは伝える)。
・それでも変わらない場合、放置ではなく、依然として足りていないことをきちんと伝える。

というのが責任でもあり、優しさなのではないかと改めて考えています。

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【編集後記】

以前、このブログで紹介したことがきっかけで、ゴルフの情報サイトGridge[グリッジ]に記事を掲載していただくことになりました。
初回は競技ゴルフネタです。
https://gridge.info/articles/3577

これからもちょこちょこと書いていくつもりです。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

パッションフルーツハイボール
Pizzeria D.F Azzurro

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