税務処理や経理処理についての相談を受ける場合、
早めの相談によるメリットは大きい
・もう少し早めに相談してくれればよかったのに。
と言ったり言われたりした経験がある方は多いのではないでしょう
もしかすると経理部門にいるとそんな相談ばっかり、なんてこともあるかもしれません。
税務や会計という範囲で考えると、
たとえば税務関係。
当然ですが、税務関係では税額への影響の有無が一番大きなポイント、関心事です。
本来であれば税金を支払う必要がないような取引があった場合に
・契約書を取り交わしていなかった。
・税務上、有利になる方法を選択しなかった。
という理由で余計な税金を支払うことなってしまったとしても取り返しがつきません。
また経理処理での例として上場企業における経理を考えてみます。
上場企業では決算日後、比較的短い時間で決算情報を開示(公表)する必要があります。
そのような会社で例えば新しい処理が発生したり会計基準が変わった場合、事前に監査法人に相談しておけば誤りを未然に防ぐことができます。
ところが相談が遅れるなどして、あとからその経理処理の修正が必要になると分かった場合、決算作業の手戻りというロスが発生します。
決算から開示までタイトなスケジュールでこなしている企業にとってはちょっとした時間のロスも防ぎたいところです。
「早めの相談はメリットが大きい」というよりも「相談の遅れはデメリットばかり」といったほうが正しいかもしれません。
相談は常に前広に〜やり過ぎるくらいに早めの相談でもデメリットは少ない〜
社内でいろいろな人と仕事をしていると、前広に相談をすることが上手い人がいます。
「その確認はもう少し近づいてからでもいいのでは?」なんて感じるようなことでも、かなり早めから準備を進めていたりします。
「いくらなんでもそれは早すぎるのではないか?」と周囲が感じることもありそうです。
ですが、たったそれだけのことです。
ぎりぎりに確認してロスが発生したり、結果として周囲に迷惑を掛けるようなリスクを取るよりも、はるかにマシです。
いろいろなこと(相談事などへの対処)がやや遅れがちだと感じている方は、「やり過ぎるくらいに早め」の行動により、ロスを防ぐことができるようになるのではと感じています。
相談される側で考えた場合にもやはり早めが良い
相談される側でもどちらかといえば、「やり過ぎるくらいに早め」に相談されたほうが良いケースが多いです。
複雑な案件では調べるのに時間が必要なケースもありますが、時間的な余裕があればしっかりと検討することが可能です。
逆に相談がギリギリになると、本来確認すべきことも時間的制約により確認できないまま、結果として間違えた判断をしてしまう危険性もあります。
なお相談される側として一番のポイントは「いかに早めに相談してもらえる関係を築けるか」につきるのではないでしょうか。
最後に
いつも通りの処理や過去に確認したことがある方法であれば、改めて時間を割いて確認しなくてもいいかもしれません。
しかし初めてのケース、いつもと少し違うケース、なんとなく不安に感じるケースというのは誰にでもあるはずです。
少し気になることがあれば自分だけで判断するのではなく、「早めに、気軽に相談」してみることをおすすめします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【編集後記】
この1ヶ月、珍しく忙しさに追われ、出席予定あるいは出席したいと考えていたセミナーや勉強会に参加できていません。
これではいけないと反省、5月から再スタートするつもりです。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
胃カメラ
島忠ホームズ 浦和南店