「資格が全て」ではないが、社員の意識を確認する「目安」としては使える。「資格でも取っておくか!」というノリでもOK!?

世の中にはいろいろな資格があります。

「資格が全て」ではありませんが、1つの目安としては使えますので、「資格でも取っておくか!」というノリで資格を取るのもアリだと思います。

資格でも取っておくか!というノリ

先日、とあるカフェで仕事をしていたとこのこと。

近くに座っていた年輩の人たちが大きな声で会話していました(決して聞きたかったわけではなく、嫌でも聞こえてくるボリュームで・・・)。

人物A:Bさん、なんで経理の仕事なんてしているの?
人物B:いやぁ、昔は営業だったんだけどね。勤めていた会社が潰れそうになって。
人物A:それで経理に?なんで??
人物B:うん、経理の勉強でもして資格でも取っておくかと思ってね。それから経理に。。。

こんなやり取りがされていました。

経理に絡む資格が何なのかは分かりません。
簿記、会計士、税理士、その他??

で、どんな資格であれ、「資格でも取っておくか!」というノリは決して悪くないのではないかと思っています。

むしろ、それくらいの軽いノリで気軽に始めるくらいでちょうど良いのかもしれません。

「資格が目的」は是か非か

「資格」というと、「資格なんて取っても意味がない」という意見が必ず聞こえてきます。

もちろん資格にもいろいろあります。

・その資格がなければ仕事ができないもの
・知識やスキルの目安となるもの
など、内容や性質も違うため、そもそも一括りで論じることに無理があるのですが。

経理関係の仕事でも
・資格がなければ仕事ができないもの=>税理士、公認会計士
・知識やスキルの目安となるもの=>簿記
といった感じです。

税理士や公認会計士は、その仕事をやるならば、取っておかなければならない資格です。

その意味では、資格取得を「目的」とすることは、ある意味、当然のことではあります。

一方の簿記の場合、「あれば望ましい」が「必須ではない」資格です。

その意味では、資格取得を「目的」とするというよりも、
・資格を取得するのに必要な知識を身につける
・その知識を実務でも活かす
ことによって、資格の取得にも意味が出てくるものと言えます。

また、経理関係ではなく、例えば、英語でも同じことが言えますね。

英検やTOEICの点数は、英語の知識に関する目安にはなりますが、英会話や使える英語のスキルとは一致しません。

ただし、進学、昇給などの条件として資格やTOEICの点数が定められているのであれば、それ自体が目的となることもあり得ます。

その場合、それ自体は決して悪いことではないのではないかと思っています。

受験生が減り続けている税理士試験の場合は?

8月に行われる税理士試験ですが、受験生が年々減ってきています。

今年は受験申込者が4万人を切ったようで、4年前と比べると2割くらい減っています。

・税理士という資格の魅力がないのか
・他に魅力がある資格があるのか
・資格を必要ないと考える人が増えているか
すべてが当てはまるのかもしれません。

税理士が魅力的かどうかは個人の考え方次第ではありますが。

ちなみに税理士試験の場合、実務には役に立たないけど試験合格のためには必要な「勉強」があります。

その意味では、税理士試験は資格取得を目的とすべきものであり、もしも税理士として仕事をするつもりがないのであれば、税理士試験を受けることは意味がないと思っています。

税理士試験以外に、もっと実務に役に立つ知識の習得など、他に方法があるのではないかなと。

社員の意識を確認する「目安」として利用すればOK!?

会社の場合、この資格取得というのをどのように考えるべきでしょうか。

資格には、前述のように、取得自体を「目的」と考えるべきもの(=資格がなければ業務ができないもの)とそうでない資格があります。

で、会社としては資格取得が目的ではない場合、その資格を取得するのは社員の「自己啓発」の範囲におさまるものということになります。

つまり、会社や経営者からすれば、「資格を取得した」あるいは「資格を取得するために勉強した」という行為は、それ自体に意味があるというよりも、その社員の自己啓発に対する意識を確認するための目安として使えるということになると考えています。

その場合には、資格取得そのものではなく、資格取得を目指すという行為、意識を評価しても良いのではないかと。

・資格を取っても仕事ができるようになるわけではない
・資格があっても、日々の仕事に役立つわけではない
・資格がなくても優秀な人材はたくさんいる
というように、資格に対しては否定的な見方がされることが多いかもしれませんし、もっともな意見(あるいは、もっともらしく聞こえる意見)なのかもしれません。

ただし、資格を取るために努力しようとする社員の意識は大切にすべきなのではないかな、とは思っています。

「資格なんて・・・」派で、実は資格を取ろうとする努力すらしていない、なんて人も案外多かったりするのではないかなと。

だからこそ、社員の立場であれば、「とりあえず資格でも取っておくか?」というような軽いノリでもOKなので、資格取得を目指しても良いのではないでしょうか。

資格の有無で100%評価することはできませんが、資格を目指そうとする意識は評価しても良いのではないかと思っています。

・資格を取得すること、資格取得を目指すこと

・日々の仕事ができること
とは、まったくの別物です。

とはいえ、仕事ができるかどうかは置いておいて、資格取得を目指す姿勢自体は評価しても良いのではないかなと思ったりしています。


【編集後記】

この週末は関東地方にも台風が直撃しそうな感じで。。
おとなしく自宅で過ごすことになりそうです。

【昨日の1日1新】
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