職場環境が「ブラック」なのかどうか。
誰から見ても「ブラック」という職場環境もあるでしょうが、実際には「ブラック」と感じる人もいれば感じない人もいる、という職場が多いのではないでしょうか。
ブラック企業（職場）の基準とは？
ここ最近、聞き慣れてきて麻痺しつつあるとさえ感じる「ブラック企業」や「ブラック職場」という表現ですが、ブラックの基準とはどのようなものでしょうか。
正式な定義は分かりませんが、ネットなどで見ると
- 残業や休日出勤が多い
- サービス残業が多い
- セクハラやパワハラなど、ハラスメントが多い
- 休暇を取得することができない
- 社内、職場内の風通しが悪くて意見を言うことができない
だいたいこのような基準で語られていることが多いのではないかと思います。
ちなみにWikipediaによると、次のように紹介されています。
ブラック企業（ブラックきぎょう）またはブラック会社（ブラックがいしゃ）とは、広義としては暴力団などの反社会的団体との繋がりを持つなど違法行為を常態化させた会社を指し、狭義には新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す
誰から見ても「ブラック企業」は論外
ブラックの基準にいくつも当てはまるような、誰から見てもブラックという職場環境は論外ですね。
従業員であれば、そのような環境には長居せずにさっさと抜け出すことを考えたほうが良いかもしれません。
「自分がなんとか変えていかなければ」という強い気持ちを持って戦っていくという選択肢もあるかもしれませんが、そのために自分が疲弊してしまっては意味がありませんので。
一方、もし経営者であれば、少しでも早く環境改善を検討すべきです。
そのままにしてしまうと、優秀な人材に抜けられてしまう恐れもあるからです。
転職することが当たり前になっている昨今、「多少なら我慢してくれるだろう」という発想は捨てなければなりません。
ブラック企業と感じるかどうかは人それぞれ
誰から見てもブラックというのは論外として、実際のところ、ブラックと感じる人もいれば感じない人もいる、という職場が多いのではないかと考えています。
この「感じ方は人次第」というのが、少し厄介なものではないかと感じています。
例えば、次のような環境で働く場合、ブラックかどうかは人によって意見が分かれるところではないでしょうか。
- 毎日残業が２時間くらいあるが残業代は支払われる
- 有給休暇の消化率（取得率）が60％くらい
- 繁忙期を中心に月に１回くらい、（実質的には強制で）休日出勤がある
- 仕事後に上司や先輩から毎日のように飲みに誘われる
毎日２時間はいいけど３時間はムリとか、休日出勤だけはムリとか、飲みに誘われるのは嬉しいとか、それぞれの価値観次第というところもあるでしょう。
しかし、もっと根本的なところで
- 社員が自分でやりたいことをやっているのかどうか。
- 自分の業務に主体的に取り組むことができているかどうか。
というのが非常に大きい部分を占めているのではないかと思います。
「ブラック」とは感じさせない職場環境づくりを
経営者であれば、自分が１日に20時間働こうが、休みなく働こうが、自身の労働環境がブラックだとは思わないでしょう。
自分で決めていることですし、万が一、そのように思ったとしても、それを訴える相手が自分ですから、自分で解決するしかありません。
社員も同じで、やりたいことをやりたいようにやらせてもらっているのに、その環境を「ブラック」と感じる人はいないでしょう。
（いるとしたら、そのような人を採用してしまったことが・・・）
社員の働く満足度が高いと言われているGoogleですが、「Google社員で残業をしない人はいない」というのを聞いたことがあります。
いろいろな記事を読むと、もちろん長時間労働が良しとされているわけではありません。
つまり、必要に応じて残業や休日に仕事をすることがあっても、それだけで社員の満足度が下がるわけではないということだけは間違いなく言えるのではないでしょうか。
社員の定着率に悩んでいたり、社員からいろいろな不満の声などが漏れ聞こえてきた場合には、ブラックとは感じさせないような職場環境を作ることができているか、社員ときちんと意思疎通が図れているかどうかなど、一度見直してみてはいかがでしょうか。
当事者としてはなかなか分かりにくい場合には、客観的に見てもらえる人に相談してみるというのも良いかもしれません。
【編集後記】
昨日は朝から草野球に参加してきました。
気持ち良い汗を流して帰ってきて、午後からはプロ野球観戦！
ところが、「グダグタ」ジャイアンツのおかげで（？）重い日曜日の午後になりました。。。
【昨日の１日１新】
＊「１日１新」とは→詳細はこちら
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