所有 VS 利用。シェアリングはモノだけでなくヒトも。

所有から利用へと、モノに対する価値観が変わってきていると言われています。
この価値観の変化はモノだけでなく、ヒトに対しても当てはまるものだと考えています。

所有から利用へ。価値観の変化

誰にでも所有欲というのはあると思います。

・自分の家が欲しい
・高級車、かっこいい車が欲しい
・自社ビルを建てたい
・高級な腕時計が欲しい
・高価なブランドのバッグが欲しい
・おしゃれな洋服が欲しい
・ゴルフ会員権が欲しい
・最新の書籍が欲しい
などなど。

その一方で、世の中の価値観がどんどん「所有から利用へ」変わってきていると言われています。

上記のものはすべて、所有せずに利用する(借りる)ことが可能です。

シェアリング・エコノミーなどと言われていますが、カーシェアリングの普及はその最たるものでしょう。

車で走っていると以前と比べて、「わ」ナンバーの車を多く見かけますし、タイムズのカーシェアリングマークをつけた車もよく見かけるようになりました。

また、以前から住まいに関する「持家派 VS 賃貸派」という議論がありますが、自分の家を持ってこそ一人前という価値観はどんどん変わって(減って)きているとも言われています。

所有にこだわるケース

私の世代では、いろいろなものを所有すべきと考えている人の割合がまだまだ多いのではないかと感じています。

ただ自分自身では、例えば自宅についてはライフスタイルに合わせて変えることができる賃貸が良いと考えていますので、よほど環境の変化がない限り賃貸に住み続けるつもりです。

車についても現在は所有していますが、カーシェアリングが利用しやすい環境が整ってきて、利用するための不便さが解消されたら、自家用車は必要ないかなとも思っています。

改めて考えてみると

・原則=>「利用」で十分
・例外=>「利用」だとデメリットが大きい場合や満足感が得られない場合のみ「所有」

ということになるのではないでしょうか。

例えば、もしも自分が住みたいエリアには分譲マンションしかないという状況であれば、所有せざるをえないかもしれません(もちろんそのエリアに住まないことを選択すれば問題ありませんが)。

どうしてもプレーしたいゴルフ場があって、ゴルフ場の会員にならなければプレーできないのであれば、ゴルフ会員権の購入を検討する価値はあるでしょう。

逆に言えば、このように「所有」でなければ満足感が得られないケースを除けば、「所有」前提ではなく、まずは「利用」することを検討してみても良いのではないでしょうか。

モノだけでなくヒト(税理士など)も!?

このような価値観は、モノに限らずヒトにも当てはまるのではないかと思います。

必要な人材を社員として採用するのではなく、

・必要なタイミングで
・必要なスキルを持った人材に
・適正な対価を支払って

仕事を委託する、働いてもらうということです。

もちろん、会社の安定性や社会への貢献などを考えたときに、しっかりと従業員を採用することが大切であることは否定しません。

ただ、
・必要なスキルを持った人材がなかなか採用できない。
・経営幹部を育てたいがなかなかうまく育ってくれない。
・人材育成の重要性は理解しているが時間が足りない。
といった不満、不安を感じている経営者の方も多いのではないかと思います。

そのような場合には、「所有(=正社員として雇用)」にこだわらず、「利用(=外部への委託、外注)」を検討してみても良いのではないでしょうか。

フリーランスとして働く人も今後ますます増えてくるでしょうし。

状況次第では、税理士や士業などの専門家を社内の足りないピースとして利用する(経理責任者、経営者の相談相手、社内の仕組作り担当などとして)というのもアリなのではないでしょうか。


【編集後記】

この時期、税理士だと忙しいでしょ?と言われることが多いです。
「法人メインなのでそうでもないですよ!」と答えていますが、「この時期の税理士は忙しい」という感覚が、経営者だけでなく一般の会社員の方にまで広がっている状況って、よく考えてみるとすごいことですよね。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

タッチタイピング(初めて利用するサイト)


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