「所有から使用・利用へ」の流れは労働力・人材も同じ。必要なことを必要なときに必要なだけ。

「所有から使用・利用へ」の流れがどんどん進んでいます。

この流れ、基本的な考え方は、労働力や人材についても当てはまるものだと考えています。

所有から使用・利用へ

ここ数年、「所有」するよりも「使用・利用する」という流れがどんどん進んでいます。

プライベート

プライベートでは

・住居・・・持ち家派 <=> 賃貸派
・車・・・自家用車 <=>レンタカー、カーシェアリング

あたりのインパクトが大きいですね。

住居の「持ち家派と賃貸派はどちらが得?」というネタは、ある意味、鉄板ネタとも言えるくらい、いろいろなところで記事になっています。

また、最近では、若い人を中心に、自家用車を買わず、必要なときにレンタカーやカーシェアリングサービスを利用して済ませるケースがかなり増えているようです。

利用者が増えるにつれて、どんどん便利に利用できるようになり、さらに利用者が増えるという好循環になっているのでしょう。

また、住居や車のような大きなものだけでなく
・洋服
・ブランド品
なども、レンタルを利用するケースが増えてきているようです。

「所有している」ということ自体の満足感、価値観というのが、以前とは変わってきているのでしょうね。

会社、仕事関係

会社や仕事関係では、
・オフィス・・・自社ビル <=> 賃貸オフィス
・コピー機などのOA機器・・・購入 <=>リース
あたりは定番の論点です。

また最近では、パソコンで使用するいろいろなソフトについても、購入(所有)ではなく、年間利用料を払って使用する(利用)というケースが増えているのではないでしょうか。

MicrosoftOfficeのソフト、会計ソフトなどは、利用者もかなり多いのではないかと。

必要なものを必要なときに必要なだけ。使用・利用のメリット。

このような「所有から使用・利用へ」の流れというのは、今後ますます進んでいくと思われます。

以前であれば、「所有する」ことがステイタスだったり、「所有する」ことで満足感が得られていたことがありました。

住宅や車はその最たるものですね。

ただ、世の中の多くの人の価値観が変わってきていることは間違いないところです。

それは

「必要なものを必要なときに必要なだけ」利用できれば十分

という考え方によるものだと思います。

利用頻度やコストなどを考えながら、その時々で最適なものを選択するという発想です。

たとえば次のような感じになりますね。

自宅の場合

家族の人数、ライフスタイル、勤務先、学校などを考慮しながら、大きさ・場所・家賃が最適な物件に住む。

・子どもが小さいうちは環境が良いところ
・子ども大きくなったら通学に便利なところ
・子どもが独立したら夫婦にとっても住みやすい場所、大きさ、立地
を基準にして住む場所を選ぶという考え方はアリでしょう。

車の場合

車を利用する頻度、目的、人数次第で自家用車を買うかどうか決める。

・移動手段としてだけならタクシーを利用する
・タクシーが不便なら、レンタカーやカーシェアリングサービスを利用する
という選択もアリでしょう。

どちらの例でも、そのときどきの状況に応じて、臨機応変に対応できるというのが最大のメリットではないかと考えています。

もちろんそうは言っても、やっぱり自分が気に入った自宅、車を所有したい、という考え方はあるでしょう。

価値観は人それぞれですので、そのような価値観を否定するつもりは全くありませんので、念のため。。

労働力・人材でも同じこと。外部をうまく利用する。

このような「所有から使用・利用へ」の流れは、労働力や人材についても当てはまるものです。

労働力・人材(つまり社員など)を所有、と言う表現には語弊があるかもしれませんが、分かりやすくするためにそのまま使います。

労働力・人材を「所有する」ということは、労働力を社員で賄うということになります。

そうすると、次のような問題が生じる可能性があります。

・会社が大きくなってきたから、会社の成長に合わせてますます労働力が必要になってきた。
・必要な労働力を確保するために社員を採用したい。
・ところが、なかなか良い人材(社員)を採用することができない。

あるいは
・業績が良いときに社員をたくさん採用した。
・業績が悪くなってきたり、事業を止めたりして少し規模を小さくしたい。
・社員に辞めてもらうことも難しい。
など。

このように、労働力を所有すると会社の状況に応じた臨機応変な対応が難しくなってしまう可能性があります。

そもそも必要なスペック、スキルの社員を採用する(所有する)ことができるかどうかも定かではありませんし。

そのため、労働力・人材についても、「所有」よりも「使用・利用」を検討してみる価値があります。

派遣社員やアルバイトを採用するというのは、その方法の1つです。

いろいろな制約はあれど、必要な労働力、スキルが担保されるのであれば、うまく利用すれば良いでしょう。

ただし、派遣社員やアルバイトでは、正社員ほどのスキルが望めない可能性もあります。

そのような場合には、専門家などへの外注を検討してみても良いと思います。

たとえば

・社内の管理体制を強化したい
・人事制度を構築したい
・経理業務を効率化したい
・社長が内部管理に取られている時間を営業に充てたい

といった希望があるときには、コンサルタント、士業など、その道のプロに外注してしまうのが手っ取り早いです。

社員として採用して一から育てるのは、あまりにも時間がかかりますので。

マンパワーや専門性をもった人材は必要だけど、ある程度流動的に対応したい、という場合には積極的に「外部を」「利用する」ことを検討してみてはいかがでしょうか。


【編集後記】

ジャイアンツの低迷ぶりがここにきてさらに目立ってきました。
来年以降に向けて、じっくりとチーム作りをしてもらいながら、ファンとしてはそれを見守り続けるしかないのでしょうね。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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