床屋さんの値上げ戦略~客の立場から感じること

現在お世話になっている床屋さん(ヘアサロン)に通い始めてから1年が経過しました。

以前に感じていた不満

それ以前は自宅近くの床屋さんに通っていました。

カットしてくれる人にはなんの不満もありませんでしたが、次のような不便さを日頃から感じていました。
・自宅近くのため会社帰りに行くことができない。
・休日は混んでいて、日程が近づいてからだとなかなか予約ができない。
・空き状況の確認や予約が電話のみ(当時)。

で、ある時、その担当者が田舎で開業するために退職してしまったことをきっかけに、違う店を探すことにしました。

いろいろとネット検索した結果、現在の店を試してみようと思ったのは次のような理由からでした。
・職場から近く、会社帰りに寄ることが可能。
・空き状況の確認や予約がネットで可能。
・値段が安い(4,000円弱)。

まずはお試しクーポンを利用して1回だけ様子見のつもりで行きましたが、上に書いた理由に加えて、担当の方は丁寧で感じが良く、店も明るい雰囲気のため、すっかり気に入ってしまって現在に至っています。

値上げがあっても通いつづけている理由

通い始めてから4か月ほど経ったころに、店名の変更と約1,000円の値上げがありました(スタッフの方などはそのまま)。

ありがちな値上げ方法だな、4,000円が5,000円になるのは結構影響があるな、などと感じつつも、他のお店を探そうという気にはなりませんでした。

値上げに関する本をいろいろ読んでいますが、「経営者としては値上げが正しい戦略」だから「消費者として受け入れる」というように、物分かりがいいわけではもちろんありません。

結局のところ、店の便利さや担当の方との相性、お店の雰囲気を含めた広い意味でのサービス内容が、自分にとっては現在の値段よりも価値があるということに尽きそうです。

おそらく、通っている理由が値段だけだったなら、他の安いお店を探していた可能性が高いと思います。

サービスを提供する側の立場では

このヘアサロンは値上げ後に、お客さんが減っているようには感じません。

むしろ最初のころよりも若干予約が取りづらくなっているような気もします。
その意味では値上げ戦略は成功だったのでしょう。

今回の件も含めて、改めて自分の行動を振り返ってみると、

・値段が安くても買わない。
・価値があるものであれば多少値段が高くても買う。

ということが、いろいろなことに当てはまっています。

そうなると、逆にサービスを提供する側になった場合には、「自分が提供できる価値がすべて」ということになるのではないでしょうか。

自分に何ができるのか、それが相手にとってはどんな価値があるのかを把握し、その価値を高めていく努力をし続けながら、適正な対価(報酬、給料等)を請求することができなければ、どのような立場(自営業、会社員など)で仕事をするにしても、明るい未来が待っていないことは間違いなさそうです。

【編集後記】
今さらすぎてとても恥ずかしいのですが、アメリカのドラマ「24-TWENTY FOUR」にはまりつつあります。
夜更かししすぎないように注意しながら、ちょこちょこと楽しもうと思っています。

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