今年の税理士試験が終わって1週間。
自己採点も終わり、来年の科目選びを検討している受験生も多いのではないかと思います。
一般的な科目選びの基準
税理士試験の選択科目を選ぶ場合、よく言われる基準が
・実務で必要な科目を選ぶのか(主に国税)。
・ボリュームが少ない科目を選ぶのか。
ということです。
「ボリュームが少ない科目=受かりやすい科目」ではありませんので、ラクなわけではありませんが、働きながらの受験生や複数科目を勉強している受験生にとっては、ボリュームの少なさは魅力でもあります。
ちなみに私の場合、合格科目は簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、事業税ですが、唯一迷ったのが事業税の選択でした。
前年の試験の合格発表後に勉強を開始したため、スケジュール的に限界があり、ボリュームの少ない科目を選択せざるを得なかったというのが、事業税を選んだ大きな理由でした。
ただ、当時は外形標準課税の対象法人に勤務していたこともあり、自分にとっては実務に必要な科目という基準も満たしている選択ではありました。
自分自身の失敗談
私の失敗は、1年目の事業税の受験に失敗した後も事業税にこだわり続けたことでした。
ボリュームが少ない科目というのは1年で十分に合格レベルの知識を身につけることが可能です。
私も1年目の大原の全国模試で確か4位の成績を取ったくらいでしたので、勉強時間は十分足りていたのではないかと思います。
といいつつ、2年目以後も「まあいつかは受かるだろう」という気持ちで、結局5回も受験する羽目になってしまいました。
最初の4科目で5年、最後の1科目で5年、ですから、明らかに失敗しています。。。
正直、4科目終わったところで、あとは時間の問題だなということで、それまで封印していたゴルフを少しずつ再開してしまったことも失敗の要因の1つかもしれませんが!?
2年目(以後)の合格確率も意識した科目選び
自分自身の失敗も踏まえて考えると、科目を選択するときには1年目だけでなく2年目(以後)の合格確率も意識しておく必要があったかなと感じています。
1年目の「事業税」選択は時間の関係もあり、やむを得ませんでした。
事業税は前述の通り、ボリュームが少ない科目のため、1年目でほぼ全ての範囲の勉強が終了していました(理論暗記も含め)ので、2年目〜5年目まで試験を受けるための知識はほとんど変わりませんでした。
つまり、年数が経って経験値は上がったものの、知識の上積みはほとんどなかったということになります。
もし仮に最初にボリュームの多い科目を選択していた場合、1年目の合格確率は事業税の方が高かったと思いますが、2年目以後はもしかすると、事業税よりも合格確率は高くなっていたかもしれません。
・多くの受験生が楽に合格レベルに達しているボリュームが少ない科目での倍率10倍
・ボリュームが多く、完全に仕上がっていない受験生も一定数いる科目での倍率10倍
一概に言えませんが、自分がそれなりに勉強時間が取れる環境ならば、後者のほうが知識の上積みが見込める2年目以後の合格確率は高かったのではないかなと(あくまでも感覚的に)。
もちろん最初は1年での合格を目指して勉強するわけですから難しいところですが、確保できる勉強時間なども考えつつ、こんな選び方を検討してみるのもアリではないでしょうか。
【編集後記】
昨日は顧問先で弥生販売が入っているPCの入れ替え作業をやりましたが、最後の最後でバックアップの設定がうまく行かず、マニュアルにも載っておらず(おそらく)、ヘルプデスクも休み、ということで一部持ち越しになりました。
ヘルプデスクにも夏休みがあるということで、その時期に特殊な作業は控えるべきということが分かりました。。。
【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら
弥生販売のある機能