経理部の人ってなんか苦手なんだよね・・・と感じていた理由。分かりやすく説明してくれる人かどうかを見極める方法は?

以前、営業関係の仕事をしていたころ、「経理部の人ってなんか苦手なんだよね・・・」と感じていました。

ちょっとした会話をしながら、ふとそんなことを思い出しました。

経理部の人って苦手なんだよね・・・と感じていた理由

大学を卒業してから約23年経ちましたが、最初の8年間くらいは営業関係の仕事をしていました。

で、そのころは
経理部の人ってなんだか苦手なんだよね・・・
と感じていました。

なぜかと言うと
・言っていることがよく分からない
・怒られる、注意されるような気がしてしまう
・営業のこと、営業の立場なんて分からない(と思う)
と感じていたからです。

今から振り返ると、
・自分自身が経理のことをよく分かっていなかった
・経理的な観点から物事を考えることができていなかった
というのが大きな理由だったような気がします。

ただ、当時はそのような考え方には至らず、なぜ経理の人ってこんななの?なんて、結構真剣にイラっとすることもあったのでした。

ちなみに同期やお世話になった先輩など、個人として繋がっている人ではなく、あくまでも「業務上でかかわる経理部の人」ということです、念のため。

不満の前提はお互いの認識のギャップ

・経理のことがよく分からなかったころ(営業時代)
・経理部で仕事をしていたころ
の両方の時代(?)を振り返ってみて感じることは

営業部門と経理部門とでは、双方が前提として考えている「認識」「知識」レベルに大きなギャップがある。

ということです。

経理の立場からすると
・営業は、なぜこんなことも分からないのだろう?
・営業は、なぜ何度言っても、「ダメ」なことをやろうとするのだろう?
・営業には、なぜ話が通じないのだろう?
と思うことが多いのではないかと思います。

一方、営業時代は
・そもそも説明される言葉がよく分からない
・分かりやすく説明してくれないからいまいち腹落ちしない
・基本的な考え方を教えてくれないから、その都度質問しなければならない
というような不満がありました。

結局、お互いに対する認識のレベル感にギャップがあったということになるのかなと、今から振り返ってみるとそんな風に感じています。

教わるなら「分からないことを分かってくれる」人

このようなギャップはどちらが埋めるべきかといえば、「教える側」「伝える側」だと考えています。

「分からない側」は分からないわけですから、いきなり「分かれ!」と言われても無理な話です。

では、「教える側」に必要なのはどんなことでしょうか。

私は
「分からない」というのがどんなことなのか?が分かっていること
だと思っています。

つまり
・分からなかったことがある人
・分からない人に教えることのトレーニングをしている人
のほうが「教える」ことに向いている可能性が高いのではないでしょうか。

スポーツでも名選手が名監督・名コーチになるとは限らないとよく言われます。

選手時代は無名だったり、一流とまではいかなかった選手が、コーチとなって優れた選手を育てているケースなんて、枚挙にいとまがないですね。

物心がついたときから野球をやっている人が
「どうボールを投げたらよいか分からない初心者」
に対して、上手に教えることができるかどうか、は難しいかもしれません。

もしかすると、苦労してボールの投げ方を学んだ人のほうが、上手に教えることができる可能性もあります。

同じように、
会社に入ってからずっと経理の仕事ばかりしてきた人
よりも、
あまり経理のことをよく分からなかった、苦労して理解してきた人
のほうが「教える側」としてもふさわしいこともあるのではないかと思っています。

相手を確かめるために試しに聞いてみると良いこと

社内の他部署の人であれば、「苦手だよね」を受け入れざるを得ないかもしれませんが、外部の人であれば、そのような人とはできれば付き合いたくないところです。

そうは言いつつも、目の前の相手が分かりやすく説明してくれる人なのかどうか、分からないこともあるでしょう。

そんなときは
・自分が知っていること
・それほど難しくはないが、分かりにくいこと
を聞いてみる、説明してもらうのがよいと思います。

「自分が知らないこと」だと、その説明が分かりやすいかどうか分かりません。一方、「自分が知っていること」であれば、その相手の説明が分かりやすいのかどうか、なんとなく理解できると思いますので。

たとえば
・消費税の軽減税率について教えて!
・役員報酬の考え方について教えて!
・こんな費用って経費できる?その理由は?
など、日常業務で関わるようなことでもよいと思います。

「分かっていない相手」に対して、「分かっていないこと」を認識したうえで分かりやすく説明してくれる人なのかどうか。

一事が万事、相手に「分かりやすさ」を期待するなら、このようなことを試してみてもよいのではないかと考えています。

ちなみに経理部で仕事をしていたとき、営業部門の人から
「経理部の言うことは鬱陶しい、面倒くさい」
って思われていると感じることはちょこちょこありました。

言い方、説明の仕方は「分かりやすく」を心がけますが、言うべきことは言わなければいけないので、余計に気を遣うことになるわけですが。。



【編集後記】

週末の1日、みっちりと音源セミナーを聴きながら、考えたり、学んだり、短時間のコンサルを受けたりと、かなり充実した時間を過ごすことができました。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

かつ進
富士そば飯田橋


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