テレビ番組での長嶋茂雄さんのコメント「選手を責めても勝てるわけではない」

昨年末、長嶋茂雄さん(巨人軍終身名誉監督)、松井秀喜さん(元プロ野球選手)、中居正広さん(元SMAP)が共演しているテレビ番組を見ました。

番組の中での長嶋さんのコメントにいろいろと感じるところがありました。

「選手を責めても勝てるわけではない」という長嶋茂雄さんの言葉

年末に放映されていたスペシャル番組の企画で、長嶋茂雄さん、松井秀喜さん、中居正広さんが共演していました。

企画自体が私にとっては魅力的でとても面白い番組でした。

そのなかで、長嶋茂雄さんが仰っていた言葉がなんとなく心に引っかかり、いろいろと感じるところがありました。

その言葉が

選手を責めても勝てるわけではない。

というものでした。

会話のなかで、中居さんから「長嶋さんが監督時代、負けた試合であまり選手を責めなかった」という趣旨のコメントがあったときに、長嶋さんが

・選手を責めるのは簡単
・責めても勝てるわけではない
・最後は監督が責任を負う

といった趣旨の発言をされていたのです。

言葉だけを聞くとなんとなく当たり前というか、「そりゃそうだよね」と多くの人が感じると思います。

当時、長嶋さんが実際にどう感じていたのかは分かりませんし、その頃の発言も覚えていません。

ただ、必ずしも思い通りの結果が得られないことが多い勝負ごとで、このようにはっきりと割り切ることができるのどうか。。。

本心からこのようにお感じになっていたのであれば、それは本当にスゴイことだなと感じさせられました。

監督やリーダーもタイプはいろいろ

監督・選手にもいろいろなタイプがいますので、絶対的な正解はないかなとは思います。

サッカーの某監督のように、負けるとすぐに言い訳をしたり選手の批判をする人もいます。

詳しくは知りませんが、単なる責任転嫁であればそのうち相手にされなくなってしまうでしょう。

また野村克也さんのように、あえて選手のことをボヤキつつ、そのことを関節的に本人の耳に入れることで発奮を促す方法も、その状況や選手のタイプ次第ではありでしょう。

現在のプロ野球の監督でも1パターンではなく、選手によって、あるいは場面によって、対応をうまく使い分けているなと感じることがあります。

そういったチームというのは、適度な緊張感や選手によっては強い危機感を持ちつつも、全体の雰囲気としては若手もノビノビとプレーできているような印象を受けています。

スポーツの世界に限らず、会社組織でも同じようなことが言えるのではないかと感じています。

何かあるとすぐに部下のせいにする人もいれば、うまくバランスを取っている人もいます。

ただ、経営者やリーダーの立場で、自分がどのような対応ができているのか?を考えた場合、本心から
・選手を責めても勝てるわけではない
・部下を責めても仕事がうまくいくわけではない
と割り切れている人はそれほど多くはないのではないかなと。。。

「責めない」ことと「何もしない」ことの違い

ちなみに「責めない」ことと「何もしない」こととは別物です(当然ですね。。。)。

「選手を責めても勝てるわけではない」としても、「責める」のではなくきちんと「指摘する」ことは大切です。

勝負ごとであれば勝つときもあれば負けるときもあり、監督の采配次第ということもあるでしょう。

実際問題としては、選手が期待通りの活躍ができなかったり、ミスをして負けることが多いでしょう。

そのようなときに足りない部分、反省すべき点をしっかりと指摘しなければ、次に同じことを繰り返してしまう可能性もあります。

責めない」ことと「何も言わない、何も指摘しない」こととは別物であることを認識する必要があるのではないかとずっと感じてきました。

「責めない=何も言わない」でとどまっていたら、それは「自分が責任を取っている」のではなくて、単に「何もしていないだけ」と受け取られても文句は言えないのではないかなと思ったりもしています。


【編集後記】

昨日は電車が空いていて、朝夕の時間帯のストレスが全くありませんでした。
今日から仕事始めという方の割合が多いのでしょうか。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

イルフルロ
宮里流ビュンビュンウェイト


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