税務調査で役に立つ税理士とは?どこで活躍するかで分かれる3タイプの税理士。

税務調査で役に立つ税理士とはどのような税理士でしょうか。

経営者であれば気になるところではないかと思います。

税務調査で役に立つ税理士とは

税務調査で役に立つ税理士とは、どのような税理士でしょうか。

税務調査のどの場面で役に立つか?によって、次の3タイプに分けることができます。

その1:税務調査の現場で役に立つタイプ
その2:税務調査前の事前対応で役に立つタイプ
その3:税務調査後の仕組みづくりで役に立つタイプ

どれか1つだけに該当するという訳ではありませんが、どんな税理士でも得手不得手、強弱の付け方は分かれるところではないでしょうか。

もしもすべてが「弱」の場合、そもそも契約を考え直した方がいいかもしれません!?

税務調査での税理士の役に立ち方

税務調査の現場で役に立つ

顧問税理士であれば、税務調査に立ち会うことは当然のことではあります。

ただ、税務調査における税理士でもタイプはいろいろです。

・ここが見せ場とばかりに頑張る税理士
・当局側の意見にすぐ流されてしまう税理士
・納税者の意図を汲みながら調整しようとする税理士
などなど。

で、いろいろあれど、基本は会社側の意見をしっかりと代弁するということだと考えています。

税理士は、あくまでも納税者の代理であるということがベースにあると考えているからです。

たまに税理士のプライド?とか税理士法とか、国税〇〇法など、あるべき論を全面に押し出す方もいるようですが、それらはあくまでもサブの位置づけなのではないかなと。

そして調査で何かの指摘があった場合でも、まずは会社側の意見も聞きながらしっかりと主張することが必要です。

万が一、会社側の意見を当局に主張できないのであれば、そもそもその申告をしてしまった税理士の責任でもあるわけですので。

税務調査の場面で説明できないなら、申告すべきではないですし、その信頼関係がないなら、そもそも顧問契約を結ぶべきではなかったのではないか、とすら考えています。

また、税務調査の現場では、最終的には当局との交渉も入ってきます。

ですので、税務知識が豊富なだけでは足りず、しっかりと交渉もできるというのが最低限の素養ではないかと考えています。

税務調査前の事前対応で役に立つ

また、税務調査前の事前対応で役に立つということも大切です。

まずは、「税務調査に入られないようにする」ということです。

詳細は割愛しますが、税務調査に入られにくいようするための方法というのは存在します(国税OBの方などからの情報なので間違いないでしょう)。

納税者の方にとってみると分かりにくい部分かもしれませんが、調査に入られないように工夫することも税理士のノウハウの1つだったりもします。

また、調査に入られたとしても、普段からしっかりと事前準備がされていれば怖がることはありません。

例えば、
・取引先との契約が税務上の懸案となりそうなものである場合に、契約内容を変更しておく
・普段から税務上の問題がないことが説明できるような書類を準備しておく
といった事前の準備が大切ということになります。

こうして税務上のリスクを最初から取り除いておくことで、調査で否認されることもなくなります。

税務調査の時に交渉を頑張るよりも、目立たなくて地味なところではありますが、このような予防をしっかりしておくことは会社にとっても大きなメリットがあるはずです。

税務調査後の仕組みづくりで役に立つ

さらにもう一つ、税務調査後の仕組みづくりで役に立つということがあります。

税務調査での指摘事項があるかどうかにかかわらず、税務調査は会社が改善すべきポイントを確認できる場でもあるわけです。

喉元過ぎれば…で放置するのではなく、次回指摘されることがないように仕組みを作っておくことが大切です。

今回の調査で指摘されなかったからといって、次回の調査でも指摘されないとは限りません。

もしも懸案として議論の対象に上がったのであれば、新たな対応が必要かどうかをしっかりと検討しておく必要があります。

次回の調査時に、「前回、きちんと仕組みを作っておけば良かった。。。」と思っても手遅れですので。

税務調査の終了時には、次に向けた課題を整理し、仕組みを作り、次回以降に税務リスクを減らしておくことも、税理士としての大切な役目ではないかと考えています。

税理士としてどこで役に立つか?

税理士として、どこで顧問先の役に立とうと考えているかで対応は変わりますし、力の入れ具合も変わります。

その役立ち方というのも
・目立つものと目立たないもの
・感謝されやすいものとされにくいもの
など、いろいろです。

私自身としては
・税務調査の場で頑張るのは当然
・ただし、頑張れることにも限界がある
・だからこそ普段から調査で指摘されるリスクを減らせるような準備が必要
だと考えています。

長い目で見たときに会社にとってプラスとなるものが何なのか、しっかりと考えておく必要があるのではないでしょうか。

経営者の立場からでも
・本当の意味で自社にとって役に立つ税理士とは?
・どんなタイプの税理士が自社にとって望ましいのか?
といった観点から、税理士の存在を一度見つめ直してみるのが良いと思います。


【編集後記】

プロボクシングの元世界王者井岡一翔氏のお父さんとお父さんが代表を務めるジムが申告漏れを指摘されたようですね。
重加算税を含めて1億円以上を追徴課税されたとか。
バレないと思ったのでしょうかね。。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

紅茶花伝CRAFTEA


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