スポーツの世界でのパワハラがまたもや話題に。弱いものをいじめたくなる?

ここのところ、レスリング界でのパワハラ(疑惑)が話題になっています。

スポーツの世界でのパワハラ

スポーツの世界でのパワハラ。

忘れたころに、というか結構頻繁に耳にします。

パワハラなのかどうか、最終確定はしていないとしても、最近ではレスリング、少し前だと相撲界での暴行事件でも話題になりました。

相撲界のほうは、パワハラというか暴力ではありましたが。。。

以前からスポーツの世界では、「パワハラ+体罰」というのが結構当たり前にあったような気がします。

自分が経験したこと、友人から聞いたこと、元トップアスリートの方から聞いたことなど、どう考えても間違いなく存在していましたね。

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愛のムチという名の体罰、そしてそれに耐えることができた人だけが生き残れた世界というのが、過去には間違いなくあったのでしょう。

以前、バレーボールの元日本代表の選手のセミナーを聞いたことがありますが、まあそれはそれは酷い指導(体罰など日常茶飯事)を受けていたようです。

言葉は悪いですが、真面目に殺意を抱くほどだったとか。

なにかの拍子にその監督を殴り返したことがある、という話には笑えましたが!?

苦しい練習に耐えてこそ本番で力を発揮できるというのは、精神論としてはアリかもしれませんが、少なくともそれはパワハラや暴力の延長ではないはずです。

別のアプローチを考えるのが、本来の指導者なのではないかと思いますね(簡単ではないとは思いますが)。

弱いものをいじめたくなるのが本能!?

このようなパワハラ問題は、会社・職場でも他人事ではありません。

さすがに職場では、体罰・暴力に至ることはあまりないと思います。

ただ、「言葉・態度・環境などによるパワハラ」というのは、いろいろなところに存在しているのではないでしょうか。

以前、「弱いものを見るといじめたくなるのが動物の本能」であると聞いたことがあります。

言葉だけを聞くとゾッとしますが、「人間」というよりも動物の本能らしいです。

「弱っている相手をよってたかって・・・」というのは、このようなところからきているのかもしれませんね。

昔であれば、スポーツでも仕事でも、「耐えるのも修行のうち」という感覚を持っている人が多かったような気がします。
(自分自身もそのような価値観を持った集団・環境のなかで過ごしてきましたので。)

ただ、最近はそんな意識(=耐えるのも修行)を持っていない人が多いと感じますし、これから先もどんどんそのような価値観は廃れていくと思われます。

「耐えるのも修行」と考えて我慢する人が減っていく一方、弱いものをみるといじめたくなる(パワハラなど)のが動物の本能、と考えると、このようなパワハラ問題が表面化することが今後ますます増えていくのではないかと思ったりもしています。

持っていたら危ない感覚

先日の相撲界における暴行事件では、今回の暴行事件について

「そんなの内輪で話せば済む問題ではないか。」

という発言があった(相撲協会側の親方から)と報道されていました(もちろん真実は知りませんが)。

また似たような表現として、何か問題があったときに

「外部に話す前に、なぜ内部である自分に言ってくれなかったのか。」

というものがあります。

このような
「まずは内部である自分に先に話してほしい、話すべきだ」
という発想自体がそもそも危険なのではないか、と感じることがあります。

受け手の立場からすると、
・直接言えないから第三者に相談した。
・直接話すような信頼関係が築ける状態にない。
ということが考えられるからです。

問題が大きくなる前に事前に話してほしいという感覚は、「ハラスメント」系に関しては期待できないと考えておいたほうがよさそうです。

そのつもりで、加害者にならないよう、普段から気をつけておく必要があるのだと思っています。

決して他人事ではない?パワハラで加害者にならないために。
先日、日経ビジネスオンラインの中で、パワハラについて書かれている記事を目にしました。 ”つい厳しく部下を叱ってしまう。これって病気...


【編集後記】

メジャーリーグではイチロー選手の所属球団が決まり、一方で上原投手は古巣のジャイアンツに帰ってくることが決まったようです。
ジャイアンツファンとしては大歓迎、ということで。
メジャーから日本球界への復帰というのは、今年だと青木選手と上原投手の2人。
何年かメジャーでプレーして、また日本に帰ってくるというパターンが増えてくると、もっと挑戦しやすくなりますし、そのほうがファンも楽しめるのではないかとも思うのですが、どうなのでしょうか。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

eLTAXでとある届出


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