とある饅頭屋さんにて。瀬加地くんの奮闘!?

問題を解決しようと考えるときには、問題点を絞り過ぎてもダメ、ピントがずれていてもダメ、自分だけがやろうとしてもダメ、などいろいろと考えさせられることがあります。

とある饅頭屋さん

埼玉県の片田舎にある、とあるお饅頭屋さんは、かれこれ50年以上続く老舗です。

地元で知らない人はいないくらいの人気店で、さらには県内でも知る人ぞ知るお店として、人々から愛され続けています。

斬新さはなくても、「安くて美味しい」という基本的な魅力にあふれたお饅頭で、お店は「人気大爆発!」とまではいかなくても、着実に利益を稼ぎ、安定し経営を続けていました。

周りから見ると安定した人気があるし、順調そうに見えるお店の経営ですが、社長さんには、ある不満がありました。

社長さんが改善したいと考えていたこと

社長さんが感じていた不満とは、ずばり「もっと儲けて会社を安定させたい」ということでした。

・お饅頭の味には自信がある
・値段も高くはない
・知名度もそれなりに上がってきた
ということで、もっと儲かってもいいのではないかと感じてきました。

もっと儲ける=利益を増やす=お金を残す=会社が安定する

ということであり、利益を増やすためには
・売上を増やす
・経費を減らす
のどちらかが必要だということは分かっています。

ただし、地元で長く商売をやっているため
・値上げはしたくない
・大切な社員の人件費は削りたくない
・必要な経費までケチケチして削りたくない
という思いもありました。

その結果、とりあえず
・売上を増やす
・値上げはせず、売上数量を増やす
ことに取り組んでみることにしました。

売上を増やすということは、今までよりもお饅頭をたくさん売らなければいけません。

ところが、社長さんはふとあることに気づきました。

売るお饅頭がない!
という事態がちょこちょこと発生しているのです。
いわゆる「品切れ状態」です。

週末やイベントの日など、たくさん売れる日はだいたい分かります。

それでも、お饅頭の生産が間に合わず、買いに来てくれたお客さんにお断りをしなければならないということがたびたびありました。

せっかく買いにきてくれたのに、品切れで残念そうに帰っていくお客さんの顔がふと思い浮かびました。

この品切れさえなくなれば、単純にもっと売上が増えるじゃん!
と社長は考え、品切れ対策を考えることにしました。

お饅頭大量生産プロジェクト!

お饅頭の品切れ対策として、大量生産(品切れ状態を作らない)を目指すことにした社長さんは、その大量生産プロジェクトのリーダーに中堅社員で頑張り屋さんの瀬加地くんを任命しました。

この瀬加地くんは管理系業務を行っている社員で優秀なのですが、やや結論を急ぎすぎる傾向があります。
いわゆる少し「せっかち」なのです。

この「せっかち」な瀬加地くん、元来のせっかちな性格ゆえ、任された日からすぐに動き始めたようで、いろいろな部門の人と会話をしているようです。

社長さんはその姿を見ながら、「素早い行動は素晴らしい」なんてことを感じていました。

そして、その翌日、社長さんのところに来て、いきなりこう言いました。

「社長、饅頭を品切れさせない方法、見つかりました。簡単なことです!」

社長さんは
・そんな簡単にいくんかいな?
・そんなすぐに結論を出せるんかいな?
・しっかりと検討したんかいな?
と若干不安に思いつつ、任せた以上、しばらくは様子を見ることにしました。

方法を見つけて自信満々の瀬加地くん、製造工程のいろいろな人に指示を始めたようですが、順調に進むのでしょうか??

後編につづきます。。。


【編集後記】

だんだん暖かい日が増えてくると気になり始めるのが花粉ですね。
3月、4月のゴルフでの花粉症対策にどのようなものを取り入れるか、そろそろ決めないといけません。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

清緑園


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