人間ドックと無料税務相談の共通点~見えていることだけで判断する限界

先日、年に1度の人間ドックに行ってきました。
そこでふと、無料税務相談会に似ているのかも?と感じたことがありました。

人間ドックでの担当医の診察

受診する病院を変えてみるかどうか迷いつつ、税務調査の予定が入っていたこともあり(結局なくなりましたが)、日程面から、昨年までと同じ病院で受診することにしました。

人間ドックは同じ病院がいいのか変えたほうがいいのか考え中。
毎年3月に人間ドックに行くことにしています。 今年もその時期が近づいてきました。 現在受診している病院を選んだ理由 人間ドックを受け始...

診察してもらうのは初めて会うお医者さんです。

そして血液検査の結果を見ながら
コレステロール値が高いですね。運動不足です。」
と気持ちいいくらいキッパリ言われました。

「これからは毎日少しずつでも運動してください。出来そうですか?」
と聞かれたので、
「通勤では毎日1時間くらい歩いているのですが・・・」
と伝えました。

すると
「あっ、それなら運動は十分です。そうなるとあとは食事の問題ですね。」
とまたまたキッパリ。

「あれ?いま結論が変わったのか⁇」と思いつつ、会話はそこで終わりました。
食事の内容、状況については一切聞かれないまま、そういう結論になったようです。

無料税務相談会などの難しさ

確定申告時期の無料税務相談や知人からちょっとした相談を受ける場合、限られた情報と時間の中で結論付けや助言を行う必要があります。

そうなると聞いている範囲内での情報で判断しなければなりません。

もう少しいろいろと聞いてみると違った判断になる可能性があっても、限られた時間の中ではどうにもならないこともあります。

以前、先輩税理士からは、「無料相談会など、その場で初めて会った方からの税務相談はとても難しい。」と聞いたことがありましたが、本当にそう感じています。
こちらに与えられている情報が限られているためです。

両者の共通点と気をつけたいこと

両者の共通点

人間ドックでの短時間の診察(医者のことは分かりませんが、おそらく)も無料税務相談会も、どちらも目の前にいる人に対して、限られた情報と時間のなかで専門家としての回答が必要になります。

じっくりと時間をかけられればいいのでしょうが、短時間での一発勝負となると難しいことも多いのではないでしょうか。

専門家の立場から気をつけたいこと

必要な情報をいかに効率良く確認するかを意識しながらも、簡単に断言するのではなく
「限られた情報のため100%正しい判断ができているとは限らない。」
ということも相手にきちんと理解してもらうことが必要ではないでしょうか。

もちろん、可能な範囲内で責任を持って回答するのは専門家として当然の責任ですが。

相談する側の立場から気をつけたいこと

自分が相談する側になった場合、相手(専門家)の立場を考えてみると、どの程度期待できるのかが分かるのではないでしょうか。

・人間ドックでの短時間の診察
・確定申告会場などでの無料の税務相談会

これらは、簡単なことを相談することには向いていても
・少し複雑な事項
・自分自身のケースについて、より親身に相談にのってほしい、正確な回答がほしい
という場合には物足りないと思われます。

自分にとって重要なことやしっかりと確認したいことについては、
「目先のメリット(安さ、手軽さ)に流されず、しっかりと対価を払ってでも確認する。」
ということが、最終的には自分にとってプラスになって帰ってくるのではないでしょうか。

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【編集後記】

先日痛めた背筋が完治せず、連休中のゴルフをキャンセルすることになってしまいました。
ストレッチできるマッサージ屋さんを試してみることにしました。

【昨日の1日1新】
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ランチパック カレー&マヨネーズ

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