「で、どうしたらいいと思う?」への解を提案できることが価値。規定を伝えるだけなら50点!?

税理士として、あるいはコンサルタントとして、相手の方の「どうしたらいいの?」「どう判断したらいいの?」という疑問に対して、「解」または「解を考えるきっかけ」を提案できることが価値だと考えています。

表面的・教科書的な回答だけでは足りない!?「で、どうしたらよいですか?」

詳細は書けないのでぼやかしますが、業務上、ちょっと困ったことがありました。

とある調査を専門家の方に依頼し、そのレポートがあがってきました。
その調査結果は定型フォームにしっかりとまとめられいて、特に問題はありませんでした。

ただ、調査した結果発見された問題点がありましたので、その対策案としてどのようなものが考えられるのか?を専門家であるその方に確認しました。

結果、帰ってきたコメントが
・杓子定規な
・規定(ルール)がそのまま書かれているような
・素人でも「それは分かっているよ」というような
内容のもので、「で、どうしたらいいと思う?」という部分への回答が書かれていませんでした。

「で、どうしたらいいの?」と思いつつ、ポンと放り出されたような印象を受けてしまいました。

税理士業の現場にて

自分自身では、税理士として同じようなことをしてしまわないように気をつけています(そのつもりです・・・)。

税理士として仕事をしていると、顧問先の方からいろいろな問い合わせがあります。

取引内容に関する税務上の見解、日常の経理処理についてなど、いろいろとあるのではないでしょうか。
・この取引って消費税かかるの?
・これって交際費になる?
・この経費を当期の費用にするためにはどうすればよい?
・A社との〇〇の取引について、税金計算上、気をつけることは?
・過去に処理を間違えてしまっていたことが分かったけどどうしたらよい?
・外国にある子会社A社との取引について、移転価格税制上の問題はない?
などなど。

問い合わせの内容が一問一答形式で回答できるものであれば、簡単です。
・この取引って消費税かかるの?
・これって交際費になる?
のようなものですね。
答えは「Yes」か「No」のどちらかしかありませんので。

一方、一問一答形式ではない場合やグレーな場合、少しややこしくなります。

たとえば、ある取引が税金計算上の経費となるのかどうか?という疑問があったとします。

「Yes/No」「白/黒」がはっきりしていれば、悩むことはありませんが、グレーな場合、状況次第でどちらとでも解釈できる場合、悩ましいところです。

質問をしたお客さんの立場からすると、聞きたいことは
・結局、経費にできるの?
・何かしらのリスクはあるの?
ということでしょう。

ですので、回答としては
・グレーでありどちらの見方もありうる
・経費にした場合、しなかった場合のそれぞれのメリット、デメリットは〇〇
・これらを踏まえてどちらが良いかを考えていただく
・税理士としての立場からすると、経費にしてもいける可能性が高いと思う
というような伝え方になるかと思います。

絶対にダメなものは「No」ですが、そうではないものはお客様と一緒に考えていくというスタンスでよいと考えています。

そして、そのときには税金上のルールを伝えるだけ伝えて「あとはそちらで判断してください!」ではちょっと無責任かなと。

お客様には「解を考えるためのきっかけ」を提案しながら、自分なりの「解」は持っておいて必要に応じて提示することが必要なのだと考えています。

まさにそこが「で、どうしたらいいと思う?」というお客様の疑問への回答になりますので。

調べて分かることの価値ってどの程度?

このように「ルール」「規定」を伝えて終わりになってしまっているケースって案外多いのかなという気がしています。

こちらの聞き方が悪い可能性もありますが、過去にも同じような経験をしています。

・で、どうしたらいいの?
・何か解決策はないの?
・「原則」は置いておいて、落とし所として考えらえることは?
が分からないということです。

これはある意味では、専門家として自己防衛のためにはやむを得ないことなのかもしれません。
「お前が出来るって言ったんだろ!」
なんて、あとから責められてもマズイので。

ただ、あまりにも一般論過ぎると、回答としての意味もなくなってしまいます。

少なくとも、「ネットで少しググっただけですぐに出てくる情報」であれば、「そんなの調べたうえで聞いているんだけど!」なんてこともあるでしょう。

多くのことがネットで情報を調べることができるようになったいま、「調べて分かることの価値」がどんどん下がっていると思います。

その分、「どう考えるか?」の判断がより大切になってきています。

「規定」を伝えるだけなら50点、プラスアルファの判断を上乗せしてようやく合格点、そんな感覚で業務を行っていく必要があるのだろうと感じています。


【編集後記】

昨日は、法務局の近くにいたこともあり、登記簿を直接取りに行きましたが、ネットで申請してペイジーで支払いを済ませていたので滞在時間はほんの1〜2分でした。
が、申請機の前には行列、中で待っている人もたくさんいました。
「なぜかな?」と思いつつ、仕事中にここで時間を潰したい人もいるのかも!?と思ったり。どうなんでしょうかね。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

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