「大は小を兼ねる」はどんなときでも当てはまるでしょうか?
「ビジネスパートナーを選ぶ」という場面では当てはまらないケースが多い
のではないかと、最近改めて感じています。
大は小を兼ねる?
私自身、普段の生活では、「大は小を兼ねる」と考えていることが多いです。
例えば、ノートパソコンの画面、ビジネスバッグ、バランスボールなどなど。
ですが、ビジネス、特にビジネスパートナーを選ぶというような場面では
「大は小を兼ねない」
と考えています。
例えば顧問税理士の場合
税理士も「大」から「小」までいろいろです。
・・・「大:大手税理士法人」〜「小:個人の税理士事務所」
全ての会社にとって大手税理士法人が良いかといえば、そんなことはありません。
そもそもコストが合わない(高い)ということもあるでしょう。
それ以外でも、次のようなポイントを比較してみると
・自社にとっては、「大」がいいのか、「小」がいいのか。
・大は小を兼ねるのかどうか。
というのが考えやすいと思います。
(考えるポイントの例)
・自社にとって価値があるサービスを提供してもらえるか?
(国際税務、中小企業向け税務、税務以外の総務・人事含めた経営全般に関する相談など)
・何かあればすぐに相談できる雰囲気があるか?小回りがきくか?
・担当者との相性はどうか?
・将来まで長く付き合える相手か?
これらの判断ポイントは、ほんの一例ですが。
このような観点から比較して、「大」がよければそちらを選べば良いでしょう。
もしも「小」が良い、「大は小を兼ねない」と感じるのであれば、迷わず「小」を選ぶのが良いです。
税理士以外でも
税理士に限らず、外部のビジネスパートナーを選ぶ場合には、同じことが当てはまります。
新たに会計監査を受ける必要が出てきた場合、パートナーと呼ぶのかどうかは別として、監査法人を選定する必要があります。
その場合でも、大手監査法人のほうが安心感はあるかもしれませんが、コストを含めてそこまで必要なのかどうかは検討する必要があるでしょう。
また、コンサルタント(コンサルティング会社)も同様です。
例えば、いま目の前にある困りごとを大手のコンサルティング会社に相談した場合、的確なアドバイスがもらえるかどうか、冷静に考えてみるとイメージが湧きやすいかと思います。
規模感
こう考えてみると、やはり「ほど良い規模感」というのがあるのではないでしょうか。
少なくとも「大きいから安心、ビジネスパートナーとしても最適」と規模だけで判断することは避けたほうが良いです。
判断するときの注意点は?
繰り返しになりますが、とにかく大きければ安心という感覚を捨てることが大切です。
迷ったら大きいほう、有名なほうを選んでおけば間違いないでしょ?
と考える方もまだまだ多いのではないかと思います。
ですが、大切なビジネスパートナーだからこそ、しっかりと中身で判断すべきです。
どうしても判断に迷うのであれば、このようなことを相談できる相手だけでも決めておくことができれば安心ですね。
「大」は利用すれば良い
なお、「大は小を兼ねない」といっても、「大」と付き合う必要がないわけではありません。
当然ですが、「大」ならではの良さもたくさんあります。
例えば、大手税理士法人の強みは次のような感じでしょうか。
・海外ネットワークが充実していて情報もたくさん持っている。
・大企業の情報などもたくさん持っている。
・優秀な人材も多い。
・きちんと研究されていて、セミナーなど情報発信もしっかり行っている。
会社の立場としては、次のような感じでうまく利用していけば良いのではないかと思います。
・セミナーに参加する(可能ならセミナー後にでも相談してみる)。
・プロジェクト単位、単発での相談(有料で)してみる。
など。
「大は小を兼ねる」ではなく「大と小は使い分ける」のが、賢いビジネスパートナーの選び方ではないでしょうか。
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【編集後記】
昨日電車に乗っていたら、早くも半袖ワイシャツ姿のサラリーマンを見かけました。
そんな季節になりつつありますね。
【昨日の1日1新】
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