成長するには外の世界と触れることが必須。社員に成長してほしいと感じるときも同じ。

成長するためには外の世界と触れることが必須だと感じています。
自分だけでなく、社員や部下に成長してほしいと感じるときにも、当てはまると考えています。

他のチームと試合をしない野球部が強くなれるか?

スポーツの世界で強くなろう、上達しようと考えた場合に、他のチームとの試合は欠かすことができません。

もしも、野球部で
・ひたすら練習しかしない
・実践練習もチーム内だけ
・その状態で大会に出場しようとしている
というチームがあったとしたら、大会で良い成績を残せるでしょうか。

また、ゴルフが上達したいと思いながら
・練習場にしか行かない
・コースでのラウンド経験がない
という状態で、ゴルフ競技に出場して良い成績が残せるでしょうか。

特殊なケースなどを除いては、良い成績が残せるはずがありません。

「実践経験が足りていない」という問題もあるでしょう。

それ以上に、他のチームとの試合や他の人とのラウンド(ゴルフ)がない状態では、
・自分の実力値が分からない
・強み、弱みが分からない
・結果として、強みをいかす取り組み、弱みを改善する取り組みができていない
ということが大きな問題になるはずです。

いくら練習時間を確保しても、練習にメリハリがなくダラダラとやっていては、弱点を克服することもできず、強みを伸ばすこともできず、思ったほどの効果が得られない可能性があります。

このように
・自分の実力(=現在地)を知り、次に何をするか?を考える
ためには、対外試合など、外の世界と触れて、自分のことを客観的に見るための機会が欠かせないと思っています。

外の世界と触れるということ

このように、「外の世界と触れることが大切」なのは、スポーツの世界に限りません。

勉強であれば、自分で問題を解くだけでなく、模擬試験を受けて弱点の発見、現在地の把握に務めるはずです。

で、難しいと感じているのが
仕事で、いかに外の世界と触れるか?
ということです。

昨日の午後、ある勉強会に参加していました。

やるべきことがガッツリと目の前にあるものの、将来の自分にとって間違いなく必要な時間という確信があったので、参加するかどうかを迷うことはありませんでした。

そのおかげで、ものすごくいろいろな気づきをもらうことができ、自分自身を振り返るきっかけにもなり、いろいろな方との出会いもありました。

これはスポーツの世界でいう、対外試合(外と触れるきっかけ)に該当するものです。

ただ、もしかすると、目先のことだけを考えたら、参加せずに事務所で仕事をしていたほうが仕事がはかどっていた可能性はあります。

これはスポーツの世界なら、試合をせずに自分で練習をしているだけの状態ですね。

「やった感」はそれなりにあっても、自分の将来にどの程度繋がっているか?という観点からすると、やはり弱いのかなと感じます。

どれくらいの頻度でこのような機会を作れるか?という問題はありますが、やはり「外の世界と触れる」ことが欠かせないものであると再認識することができました。

社員や部下に成長してほしいと感じるときにも当てはまること

経営者であれば、そのような意識があって、当然のようにいろいろな交流の場に参加されている方も多いと思います。

で、もしも「自社の社員にもっと成長してほしい」と感じることが多いようであれば、「外の世界と触れる」機会を与えるということも有効だと思います。

・経営者の方が参加する交流会、勉強会、セミナーなどに連れて行く
・経営者の方の代わりに参加してもらう
・興味がありそうなもの、面白そうなものを自分で探させる
など、やり方はいろいろとあるでしょう。

そのような場に参加して、交流することで
・他の会社の同年代の人たちがものすごく優秀
・自分よりもはるかにレベルの高い仕事をしている(ように見える)
ということに気づくきっかけになるかもしれません。

「社内だけを見て、自己流で、なんとなく目の前のことをこなす」ことが仕事だと思っている人でも、他社の人などを見るといろいろと感じることも出てくるでしょう。

社長がチクチクと話すよりも、よほど効果的なのではないかと思います。

逆に、「社員がなかなか成長してくれないな・・・」と経営者の方が感じつつ、外の世界と触れることを認めていなかったとしたら、それはやはり少し酷なのかもしれません。

他チームとの練習試合がないのに、なぜ本大会で勝てないのか?上達しないのか?と言われても、選手としてはツライところですので。

これと同じことをしてしまっている可能性もありますので、振り返ってみるとよいかもしれませんね。

とは言え、ある日突然、いきなり「外に出よう!」と掛け声だけかけてもうまくいかないでしょう。

最初はある程度の道筋を作ってあげながら、徐々に自発的に外に出て行くように仕向けていくのがよいのではないかと思っています。

ちなみに、社員から「これに行きたい」というのが出てきたときに、頭ごなしに却下するのは避けたいところです(気持ちは分かりますが)。

社員の側に「やらされ感」が出てしまうと、本来の効果も得られにくくなってしまいますので、最初はグッとこらえることも必要かもしれません。


【編集後記】

記事内で書いたように、昨日は午後からセミナー(勉強会)、終了後には懇親会、さらにそこからガッツリと脳みそフル回転、ということで充実した時間を過ごしました。
このような刺激をどれくらいの頻度で受けることができるか?次第で、成長度合いが大きく変わるのだろうなと改めて感じました。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

とあるセミナー
ストリングスホテル東京インターコンチネンタル


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