ハラスメントを防ぐためにできることは、「認識のズレ」があることを理解すること。

〇〇ハラスメント。
ここ数日、あらためてワイドショーなどでも話題になっています。

ドラマ:ハラスメントゲーム

先週、Amazonのプライムビデオで「ハラスメントゲーム」というドラマを見ていました。

昨年の秋にテレビ東京で放送されたドラマで、当時は見ていなかったのですが、プライムビデオ(プライム会員は無料)に追加されたので、見てみました。

内容は、かなりざっくり書くと

・主人公(唐沢寿明さん)がスーパーのコンプライアンス室長
・社内ではいろいろなハラスメントが発生する
・主人公やコンプライアンス室のメンバー、顧問弁護士がそれらに立ち向かう

というものです(ざっくり過ぎですが)。

内容は、出演者や内容に興味があれば見てみると面白いとは思います。

で、ドラマのなかでは、実にいろいろなハラスメントが登場します。

・セクシャルハラスメント
・パワーハラスメント
この2つは、今さら書くまでもないほど、誰もが知っているものでしょう。

ちなみに、この両方をおかしてしまうことを
「セ・パ両リーグ制覇」
と言うのだとか。

笑える話ではありませんが、冗談でも言われたくないですよね。

さまざまハラスメント

ハラスメントゲームのなかでは、セ・パ以外にも、さまざまなハラスメントが登場します。

世話焼きハラスメント(セワハラ)

世話を焼きすぎて相手に不快感を与える行為

リストラハラスメント(リスハラ)

リストラ対象者などに嫌がらせをしたり、不当な配置転換等をして退職に追い詰める行為

パタニティハラスメント(パタハラ)

育児制度を利用しようとする男性が職場で嫌がらせを受けること

家事ハラスメント(カジハラ)

家事に対する妻から夫へまたは夫から妻への心ない一言

モラルハラスメント(モラハラ)

倫理や道徳に反した発言・行動・態度などで相手を精神的に追い込む嫌がらせ行為

ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)

「男らしさ」「女らしさ」など、性別によって人の行動や役割を制限するような発言や態度

アルコールハラスメント(アルハラ)

飲酒の強要、イッキ飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠く酔ったうえでの迷惑行為

ゆとりハラスメント(ユトハラ)

ゆとり世代であることを理由に考え方や行動を決めつける行為

カスタマーハラスメント

消費者(客)が店員に対して、非常識な迷惑行為をしたり悪質なクレームをつけたりすること

ドラマの中で主に取り上げられていただけで、これくらいのハラスメントがありました。

なかには冗談のように思えてしまうものもあって、

なんでもかんでも「ハラスメント??」
なんて感じたりもしますが、

もしかするとその発想自体が危ないかも?なんて考え始めると、だんだん分からなくなってきてしまいます。。。

最近話題の吉本興業でも

ここ数ヶ月、ワイドショーなどでも話題になってきた吉本興業の闇営業問題。

問題は問題としてありますが、ここ数日、急展開がありました。

どうやら吉本興業の執行部(社長、顧問弁護士等)にパワハラがあったらしい。
ということです。

・お前らはクビだ。
というような発言が実際にあったようです。

打ち合わせの場で、「録音してないだろうな??」なんて発言があったとも。

同社の社長が記者会見で盛んに言っていたのが

・家族に対して話をするような意識で、つい話してしまった。
・冗談のつもりだった。
ということで、

・そんなつもりではなかった
・こちらと相手側で認識のズレ(受け止め方のズレ)があった
ということでした。

もちろん、「そんなつもりではなかった」としか言えない状況なのだとは思いますし、まさか相手からそんな突き上げられ方をするとは思っていなかったのでしょう。

大前提として、芸人側の罪は罪としてありますし、道義上の責任もありますが、「ハラスメント」の部分に関してのみ、取り上げています、念のため。

「認識のズレ」は避けられない!

この記者会見を聞いていて、典型的な「ハラスメント」のパターンなのだろうと感じました。

・加害者側は悪気もなく、それほどヒドイことをしているという認識もない。

それに対して
・被害者側は、ものすごくイヤな思いをしている。

という状況です。

このような認識のズレは、ハラスメントが起こっているところでは必ずあるのではないかと思います。

そもそも悪意を持ってハラスメントをしているとしたら、別の問題がありますし。

では、この認識の「ズレ」をなくすことができるのか?
と考えると、かなり難しいのではないかと思います。

年齢、性別、職歴、考え方、生きてきた環境など、すべてバラバラの人たちがすべての物事に対して同じような考え方、発想、認識であるはずがありません。

むしろ
そのような認識の「ズレ」は避けられないものであることを認識し、

認識のズレがあることを理解しておく。

ことこそが必要なのでしょう。

ふと、昔を振り返ると、以前は
・絶対服従(俺の言うことを聞け!的な・・・)
とか
・雰囲気的に異なる意見を出しづらい(流れに逆らえない的な・・・)
という空気感、暗黙の了解があった組織も多かった気がします。

ただ、これ、今それを押し付けてしまうと問題がありますね。

ハラスメントは、上下関係に関係なく起こりうるものではありますが、

・上から下
・強い人から弱い人
・言える人、言いたい人から言えない人

に流れるケースが多いはずです。

思わぬ形で加害者にならないように、
そんなつもりではなかったと釈明することにならないように、
必要以上に気を遣うくらいでちょうど良いのかもしれません。

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【編集後記】

昨日は約1ヶ月ぶりに草野球の試合に参加してきました。
最近ずっとイメージ通りに身体が動かないにもかかわらず、筋肉痛だけは激しくなる一方で。。。今日も初めて行くマッサージ屋さんを開拓してきました。

【昨日の1日1新】
「1日1新」とは→詳細はこちら

イルキャンティ
AP品川 アネックス


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