スポーツの世界では、実力アップのためには対外試合は欠かすことができません。
この考え方はスポーツに限らず、勉強でも仕事でもすべてのことに当てはまると考えています。
スポーツにおける対外試合の大切さ
スポーツをやっている人で、ただひたすら練習だけをやっていれば本番で良い結果が得られると考えている人は少ないでしょう。
上達するためには、しっかり練習することも大切ですが、練習した成果を試す場は必要です。
そしてその１つが練習試合であり、他のチームとの試合（対外試合）から得られる効果は大きいはずです。
・普段の練習では気づかない弱点を発見したり
・努力しているつもりでも、ライバルと比べるとまだ足りないことが分かったり
・自分たちとは違ったプレースタイルを目にしたり
といった感じで、いつも同じメンツで同じような練習ばかりしている環境と比べれば、はるかに大きな刺激を受けることができるでしょう。
ゴルフでも競技などで、たまには知らない人とラウンドすると、新たな刺激を受けることができますし勉強になることも多いです。
勉強の世界でも対外試合は大切
勉強の世界でも対外試合は大切です。
例えば税理士試験を考えた場合、有名な大きな専門学校が２つ（大原、TAC）あります。
勉強する範囲や内容は大きく違わないのですが、演習問題や模試などには学校ごとにクセのようなものがあったりします。
税理士試験の勉強を開始したばかりのころ、ひたすら大原の問題だけを解き続け、試験の直前でTACの模試をうけたときに、非常に解きにくいという印象を受けました。
難易度の問題もあったかもしれませんが、問題の言い回しなどに慣れているかどうかも大きかったような気がします。
当時大原生だった私は、もっと早い時期にTACの模試という対外試合を経験しておけば、もっと力をつけることができただろうなと感じていました（その逆も当てはまると思います）。
そのため、それ以後はできる限り、自分が受けているのとは別の専門学校のテスト問題も取り寄せることで、対外試合の機会を作り出していました。
副業は仕事における対外試合
ここ最近話題になっているのが、会社員の副業解禁の話題です。
副業をやろうと考える理由は、いろいろあるでしょう。
・自分の会社ではやりたいことができないから副業でやりたいことをやる。
・少しでも収入を増やしたい。
・会社以外のコミュニティとの関係性を築いていきたい。
といったあたりが多いのかなと。
で、理由はともあれ、会社員にとって副業とは対外試合そのものだと考えています。
副業として自分自身で何かを事業をやってみる場合
それなりの規模の会社に入ると、分業制が整っていて、ある程度自分の業務に集中することができます。
営業マンであれば、「物を売る」以外のことは、社内の誰かがやってくれるという恵まれた環境（？）で働いている人もいるでしょう。
ところがもしも副業を自分ひとりでやるとなると、当然ですが基本的にすべてを自分がやらなければいけません。
副業に必要なＰＣやその他のインフラ整備、代金を回収する仕組みの構築など、会社員なら誰かがやってくれていた業務を、自分がやらなければならなくなるわけです。
普段の会社での業務から離れて自分の力で勝負するという意味では、「対外試合」と考えることができるのではないかと思います。
副業として別の会社などで働いてみる場合
副業としてやりたいことがある場合、自分ひとりでやるのではなく、別の会社などで働くこともあるでしょう。
この場合はまさに対外試合ということになりますね。
普段の自分の仕事がどのレベルなのかを知る良い機会になるのではないかなと思います。
厳しさを知ったからこそ自社にメリットをもたらすことができる
１つの会社・組織で過ごした期間が長ければ長くなるほど、その与えられた環境を「当然」のことと考えたり、有り難みが分からなくなってしまっているということもあります。
そのような場合には、会社員にとっての対外試合である「副業」を経験することで、外部の厳しさを改めて感じたり、今の環境のありがたみを知るきっかけにもなるでしょう。
また、例えば、普段は営業以外の仕事をしている人が副業でなにかを販売しようする場合、その人は物を売ることや営業マンという仕事の大変さを身をもって感じることもできるでしょう。
このような対外試合の結果、会社に何かしらのプラスの効果をもたらしてくれるのであれば、会社にとっても大きなメリットになるでしょう。
通常の業務に支障をきたさない範囲で、という制限がかかるのはやむを得ませんが、会社の規模を問わず、副業を解禁するメリットはいろいろとありそうです。
【編集後記】
以前紹介したことがある「マンガワン」で大好きなマンガの１つ「風の大地」を読み始めてしまいました。
本を持っているので意味がないのですが。。。
【昨日の１日１新】
＊「１日１新」とは→詳細はこちら
弥生販売で初めて使用する機能