独立してから2年以上経ったいま、果たして会社員に戻れるのか?(時間・お金・精神面から考えてみると・・・)

ふとしたことがきっかけで、税理士登録したときのことを思い出し、さらにそこから独立したときのことなども思い出し、はたして今から会社員に戻れるのだろうか?(いや、無理だな)なんてことを考えていました。

独立したときのことをふと思い出す

今月に引越しをした関係で、所属している税理士会に移転の手続きをしなければなりません(関東信越税理士会から東京税理士会へ)。

で、税理士会から手続用の書類を取り寄せて内容を確認していたところ、ふと税理士登録したときのことを思い出しました。
いろいろな書類作成が手間だったな、これ登録時にも書いて提出したな、などなど。
事務所の間取り図なんていうのも出す必要があって、どこまで正確に書く必要があるのだろうか??なんて悩むほど、真面目でした!?

また、その書類をきっかけに、税理士登録したときのことやその後独立したときのことなども思い出し、ふといろいろなことを振り返ってみました。

あの頃に戻ったとしたらどの道を選ぶか?

最初に考えたことが
・もしも税理士試験に合格した頃に戻ったとしたら、どの道を選ぶだろうか?
・税理士登録していなかったらどうなっていただろうか?
ということでした。

現実的には、「税理士になりたい」という思いで、転職をしたり、家族や趣味を犠牲にしながら受験勉強をしてきたわけですから、「税理士登録しない」という選択肢は無いかなとは思います。

ただ、税理士登録はするとして、その後の道としていくつかの選択肢があったとは思います。

・当時勤務していた会社でそのまま会社員を継続
・違う会社に転職
・税理士法人、税理士事務所へ転職
・独立

私自身は「独立」を選びましたが、同じ選択肢があって私と似たような境遇の人のなかでは、もしかすると「独立」を選ぶ人の割合は少ないかもしれません。

まずは税理士事務所に勤めようかな、とか、もう少し会社員を続けようかな(今までの会社でも転職先でも)など。

これについては、一般的に考えると、どれがベストなのかは分かりません。
自分にとっては「独立」がベストでしたが、万人にとってのベストではないはずです。

年齢やその人の置かれた環境によって

・安定感を求める=>同じ会社で勤務を継続(安定している会社なら)
・違った環境を求めつつ安定感も欲しい=>転職する
・独立する準備として税理士事務所の実務に就きたい=>税理士事務所に転職

など、優先したいことや何がベストなのかは変わってくると思いますので。

自分でも今から考えると、どの道を選んでいてもそれなりに楽しむことはできたのかなという気はしています。

ただし「いつかは独立する!」と決めているのであれば、スパッと独立してしまうのも良いのではないかと考えています(当時も今も)。

「いつかは独立する!」と決めているものの、いま別の道(仮の道)を選ぶ場合、そちらへの気持ちが中途半端になってしまうかもしれません。
さらに、いざ本当に独立しようと思ったときに、また「いつ独立するのがベストか??」なんて悩んでしまうことになるのではないでしょうか。

いま悩み、さらに将来も悩むなら、悩むのは1度だけのほうがムダがないかなと。

会社員だった頃に戻れるのか??

次に考えたのが、いま、当時の環境(会社員)に戻れるのだろうか?ということでした。
まあまったくの妄想!?なのですが。

で、3つの観点から考えてみました。

時間:自分で決められるか?

時間については、何を優先するかで結論は変わりますが、
・時間の使い方は自分が思う通りに決めたい。
・どのように時間を使うかは自分次第。
・他人に惑わされたくない。
という感覚が強ければ、間違いなく独立後のほうが良いでしょう。

少なくとも
・無駄に時間を拘束される。
・自分のペースではなく、他人のペースや時間の感覚に振り回される。
ということはなくなる(少なくなる)はずです。

休んでいてもお金がもらえるような「有給休暇」はありませんが、「自分で時間を決められる」という独立後のほうが、圧倒的にストレスが少ないものだと感じています。

お金:必要なものに使えるか?

お金については、生々しくなるので、「会社員時代 vs 独立後」は割愛するとして・・・

お金の使い方という意味では、会社員時代はどうしても使えるお金に制約がありました。

業務上必要だと感じても、会社のOKがなければセミナーなどには参加しにくいですし、高額のセミナー・研修などには自腹で参加せざるを得ませんでした。

独立後はメリットがあるなら、積極的にお金を使う、お金で時間を買う、というような感覚が必要になることもあるでしょう。

一度このような感覚が身についてしまうと、なにかと制約が多い会社員という生活には戻りにくいのかなと思っています。

精神面:物事を自分で決められるか?

独立して「すべての物事を自分で判断する」という環境に身を置いていると、「自分で決める」ことが標準になり、「誰かに決められてしまう」「押し付けられてしまう」ことがストレスになります。

「何かあったら周囲に頼ればよい、頼れる人が周囲にいる」という環境ではありませんが、その分、「自分で決められる」環境なわけです。

そのどちらが心地良いか次第、感じ方次第で、どちらに向いているかが分かるかもしれませんね。

決定的に違うのは精神的な部分

このように、時間・お金・精神面から「会社員だった頃に戻れるのか?」を考えてみましたが、結論としてはやはり「無理」でした。。。

その理由として一番大きいのは「精神的な部分」です。

規模の大小は別としても、「自分が最終責任者」なら、常に物事を決める立場です。
それがプレッシャーでもあり、面白さでもあります。

もしもそれを取り上げられてしまったら、時間やお金の部分がクリア出来たとしても、やはり魅力的ではないだろうなと。

おそらくこの感覚は、実際にその立場になってみないと分からないことなのでしょう。

独立した人が「もう会社員には戻れない」と思い、会社員の方が「独立って大変なのでは?」と思うのは、このあたりの感覚次第なのかもしれないと感じています。


【編集後記】

昨日は、とある業者さんと電話で会話しました。
「税理士紹介ではない」のですが、それに近いというかなんというか、まあいろいろなことを考える方がいるんだなと良い勉強になりました。
これ、やっている人いるんだよね、きっと・・・なんて思いつつ。。

【昨日の1日1新】
*「1日1新」とは→詳細はこちら

e-Tax所得税確定申告業務セミナー受講
サンマルクカフェ目黒西口店


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